20歳のサッカーコーチ
2019/07/04
『新しくサッカーチームを作ったから一緒にコーチやってみないか?』
中学時代の恩師から誘われ、18歳から小中学生のサッカーのコーチをしていました。
その実績が買われ、20歳のころには別のサッカースクールでもコーチのアルバイトをやらないかとお誘いを受けたのです。
新しいサッカースクールは、小中学生だけでなく、30~40代の大人も対象でした。
ただ小中学生と違って、大人の部で遠慮してしまうことが多く、思ったことをうまく伝えることができません。
とにかく楽しんでもらおうと、自由にボールを蹴ってもらい、良いプレーが出た時に『ナイスプレー!』と声をかけるにとどまっていました。
新しいスクールでのコーチをはじめて1ヵ月が経った頃です。
親子でスクールに通っている方から呼び止められ、思わず何かマズイ指導でもしてしまったのかと身構えました。
「丸山さん、小学生に教えているみたいに私たちにも、もっともっと教えてもらえませんか?」
その言葉を聞いて、私は大きな勘違いをしていることに気が付きました。
参加されている子供も大人も、『お金を払って真剣にサッカーを学びに来ている』ということです。
そんな方々に、私は勝手に遠慮して、伝えるべきことを伝えていないというのは、コーチの仕事を放棄していることも同然です。
その日の練習から、どんなに年上の方が相手でも、思ったことはきちんと伝えるようにしました。
「今のプレーは、どういう考えでパスを選択したんですか?」
「今のタッチはどんな意図があったんですか?」
気になるプレーがあれば、その意味や意図を問います。
考えを聞いたうえで、そのアイデアを否定せずに、違った選択肢があればそれを教え、また考えるきっかけを与えるようにしました。
すると始まった当初と比べ、一度のスクールで取るコミュニケーションの量が何倍にも増えていったのです。
『楽しくやるなかで、しっかりと教えてくれることが嬉しい』
『他ではスクールとは名ばかりの試合のみが多いから良い』
『ズバッと言われて悔しいから、もっとがんばります』
参加者から頂いたアンケート結果には好意的な声が集まり、私自身のモチベーションにもなりました。
約2年間という短い期間でしたが、自分の経験を伝える際には、年齢で遠慮する必要がないことを学びました。
現在は日本財託で、不動産をご紹介していますが、お客様のほとんどが自分よりも年上の方です。
ただ、残債比率や資産のバランスなどを考え、お勧めできない方にはきちんと説明させていただき、別の資産形成の手段をご紹介しています。
サッカーのコーチで得た経験を活かし、お客様にとってより良い資産形成をご提案できるように、頑張っていきたいと思います。
日本財託 資産コンサルティング部 丸山 晃史(まるやまこうじ)
◆ スタッフプロフィール ◆
東京都大田区出身の23歳。
資産コンサルティング部にて、東京中古ワンルームを通じて、お客様の老後の不安を解消することを目指しています。