アメリカにいる先輩に胸を張れるように
2019/05/09
Yさんの結婚式(手前右から2番目が村嶋さんでその後ろが先輩Yさん)
「ダメやん。資料のここに書いてあるけど、頭に入れとかな、あかんよ」
前職のクライアントだった大手小売店の販促担当者と、今後のインバウンド施策について打ち合わせをしていた時のことです。
事前資料をもとに、先輩と準備をしたプレゼン資料をもって進めていると、話は突然、海外の大型イベントに飛躍していきました。
しかし、とっさのことに言葉の詰まった私の横から、先輩のYさんが助け舟を出してくれたのです。
前職で出会った女性の先輩Yさんとは、たびたびチームを組み、多くの案件をこなしてきました。
関西出身のYさんは、誰に対しても物怖じせず、ロジカルに物事を判断できることから、社内外からも信頼の厚い方でした。
だからこそ、私がチームを組ませてもらう際には、その顔に泥を塗らぬよう目の前のことに必死に取り組んできました。
しかし、当時20代半ばの経験の浅さからYさんの足を引っ張ってしまうことも多く、歯がゆい思いを何度もしてきたのです。
また、仕事上、納得のいかない場面では、
「村嶋君の言いたいことはわかる。だけどな、それを理解したうえで進めなあかんで」
と、私の気持ちをくんだうえで、どのように仕事と向き合っていくか、とことんアドバイスをくれる方でした。
Yさんは仕事だけでなく、プライベートのことにもよく相談に乗ってくださいました。
あるとき、友人にひどく裏切られ、誰に相談するか迷っていたとき、気づけばYさんに連絡していました。
そのときはすでに、転職されていたYさんでしたが、『そしたら渋谷のここに来て!』とすぐに返事をくれたのです。
自分の経験を踏まえ、いろいろと助言をくれるYさんの姿に、(自分はこんな先輩になれるだろうか)とつくづく感じました。
そんなYさんは昨年の冬、旦那さんとともにアメリカへ旅立ちました。
その関係で、急遽執り行われた結婚式では、幸せそうなYさんにこれ以上心配をかけられないと思わずにはいられませんでした。
ただ、式でいただいた手紙にはこう書かれていました。
『本当に信頼できて、私は頼ってばかりでした』
いたらない自分だったはずですが、そう思ってくれていたことに、胸が熱くなったことを覚えています。
日本財託に転職し、後輩に教える場面は増えましたが、
Yさんのように相手の気持ちをおもんぱかり、のびのびと仕事をこなしていく環境を作れるよう日々考え、精進しています。
もともと帰国子女のYさんでしたので、海外での生活も順調だと思います。
次に会うのは、いつになるかわかりませんが、胸を張って会えるように研鑽を重ねていきたいと思います。
日本財託 マーケティング部セールスプロモーション課
村嶋 直樹(むらしまなおき)
◆ スタッフプロフィール ◆
静岡県御殿場市出身の32歳。
マーケティング部セールスプロモーション課で、セミナーやHPの運営、 メールマガジンやFBの執筆や広報活動を通じて 東京・中古・ワンルームの魅力を多くのお客様にお伝えしています。
お酒好きのYさんとは、よく飲みよく歌ったことを覚えています。
飛行機が苦手な私ですが、いずれアメリカに会いに行くことを約束したので、それまでには長時間のフライトを克服したいと思います。