息子と迎えるデビューの日
2019/05/23
4月10日。
全国的に寒の戻りを迎え、東京は朝から冷たい雨が降りしきっていました。
この日は私が、セミナー講師として初めて登壇した日でした。
2部構成のうちの1部を先輩講師が堂々務め終え、続く私がマイクの前に向かいます。
震える手足。
心臓の音はこれまで聞いたことのないくらいに、鼓動を繰り返していました。
しかし、参加された方に不動産投資の魅力を伝えきるために、何度も練習してきたことを思い返します。
そこには、指導してくれた先輩や準備をしてくれた社員の皆さんの顔と一緒に、同じ時期に幼稚園デビューを迎えた息子の顔が浮かびました。
入社3年目を迎えるにあたり、新たな目標のひとつとして掲げたことは、「セミナー講師」を務めることでした。
登壇が決まってからは、仕事を終えた後、毎日会社に残って、何度も何度も練習を繰り返しました。
しかし、誰もいない会議室での練習ですら、これまで見てきた先輩方のようには上手く話せません。
登壇日が近づくにつれ、焦りが募っていきました。
ただ、家で迎えてくれる妻と2人の子供に、疲れた顔は見せられません。
特に育ち盛りの3歳と1歳の子供2人は、可愛くて仕方がなく、つい甘やかし過ぎてしまうほどです。
ママっ子の長男は、私がセミナー講師として登壇する2日前に、「幼稚園デビュー」を果たしました。
ただ、初めて家族と離れて過ごすことに緊張と不安を覚え、家を出てバスに乗る際に、息子は嫌がって泣いてしまったそうです。
それでも2日目からは、目に一杯の涙をためて、こぼれないように必死で我慢しながら、バスに乗りこんだそうです。
そんな息子の様子を妻が報告してくれ、父である私が顔を下に向けるわけにはいきません。
移動中の新幹線の中では先輩方の公演時の録音音声を聞き、家に帰ればお風呂に入りながら、声に出して練習を重ねました。
そして、セミナー当日。
息子の顔を胸に、マイクを握る手に力を込めました。
セミナーでは、今、自分ができる限りの話を皆さまにお伝えさせていただきました。
大きな失敗はありませんでしたが、先輩たちに比べ、まだまだ未熟で至らない点は多々ありました。
最近息子が幼稚園で食べるお弁当を、残さず食べて帰ってこられるようになったそうです。
一番身近にいる息子の成長の早さに驚きと誇らしさを感じると同時に、私自身も背筋を伸ばさずにはいられません。
東京中古ワンルームの魅力をよりしっかりとお客様にお伝えできるよう、日進月歩で成長していきたいと思います。
日本財託 資産コンサルティング部 山本 雄大(やまもとゆうだい)
◆ スタッフプロフィール ◆
東京都西東京市出身の24歳。
資産コンサルティング部に所属し、東京中古ワンルームを通じて、お客様の老後の不安を解消するお手伝いをしています。
息子が幼稚園でいろんな風邪を持ち帰ってくるので、最近は免疫力向上に興味を持つようになりました。