"日本いる感覚で"乗ったロサンゼルスのバス
2019/09/26
大学時代、合宿の多いサークルに所属していたことがきっかけで、旅行が趣味になりました。
社会人になってからは、海外にも行くようになりましたが、足を運んだ場所に共通していたのは、"日本語がわりと通じる"ということでした。
怖いもの知らずのまま、5年前に訪れたロサンゼルスでは、準備不足から、初めて「怖い」と思う出来事があったのです。
現地に着いてから目的地へ向かうため、友人と2人、"日本いる感覚で"バスに乗車。
和気あいあいとその後の滞在予定を話していると、ふと違和感を感じたのです。
日本であれば、次のバス停の名前がアナウンスされ、モニターにも停留所名が映るので、降り忘れることはありません。
しかし、ロサンゼルスで走っているバスは、通りの名前がアナウンスされるだけで、その他は特に表示もなかったのです。
目的地の名称のバス停があれば、きっとわかるだろう。
疑いもせずに乗車していたところ、それではたどり着けないという不安を感じ始めました。
持っていた地図を手に、同じバスに乗っていた現地の方に尋ねると、親切にいろいろ説明してくれました。
ただ、耳慣れないネイティブの英語についていけず、きちんと聞き取ることはできませんでした。
そうこうしているうちに、日は暮れ始め、乗っていたバスは繁華街からは離れ、住宅街へと進んでいきます。
このまま乗り続けていることが怖くなり、慌ててバスを飛び降りました。
降りたはよいものの、どこに向かえばいいか、すっかり途方に暮れてしまいました。
「いったんホテルに帰ろう」
目的地はいったん諦め、帰ろうとしても、どのバスに乗ればよいかこれまた検討がつきません。
かろうじて別の通り沿いにバス停を見つけましたが、日本と違って、時刻表通りにバスが来るとは限らず、30分近く、その場で待ち続けました。
幸運なことに、その後バスに乗ることができ、ホテルには無事たどり着くことはできました。
このことを教訓に、海外旅行へ行くときには、必ず携帯用のWi-Fiを契約し、スマートフォンに翻訳アプリもダウンロードしてから向かっています。
また、頻繁に海外へ行くようになって思うことは、海外の方は本当に親切だと感じます。
ロサンゼルスのときにも、地図を見せれば答えてくれましたし、先日訪れたモロッコでも、大きなトランクを抱えて電車に乗ろうとすると、荷物を引き上げてくれたり、荷台に乗せてくれたりしてくれました。
言葉が通じなくても、歩み寄ろうとしてくれる姿勢が感じられるのです。
来年、東京オリンピックが開催されることで、日本にもたくさんの海外からの旅行客も増えると思います。
海外で助けてもらう分、今度は私が、困っている方々に手を差し伸べられるようにしていきたいと思います。
日本財託 経理部 坂本 千浪(さかもとちなみ)
◆ スタッフプロフィール ◆
東京都練馬区出身。
経理部に所属し、不動産売買の振込・経費精算等の出納業務を担当しています。
最近は、旅行先で現地の方々ともコミュニケーションが取れるように英会話を学びたいと思っています。