仕事の経験が友の出助けに
2020/01/16
『母親の部屋探しを手伝ってほしいんだけど』
昨年の11月ごろ、もう18年の付き合いとなる高校の友達から連絡がありました。
不動産業界に就職してからは、時折、友人や家族のお部屋探しを手伝ってきました。
住みたいエリアや職場との距離、希望の設備など、それぞれが自宅に求める条件を聞いて、可能な限り希望に添える物件を紹介してきました。
その話を聞いて、また友人からお部屋の紹介の相談が入ってくる。
プライベートでつながっている人たちにも、自分の仕事が役に立っていることが、嬉しくもありました。
そんななか、連絡をもらった友人とは、当時からも仲が良く、20歳を超えてからはよく飲みに行くような関係でした。
その友人からのいつもとは打って変わった真剣な口調に驚き、詳細を伺ってみると、お父さんが亡くなられたとのこと。
ご両親とも面識があり、少し前からお父さんの体調がよくないという話は聞いていました。
もともとご両親は賃貸マンションに住まわれていました。
ちょうど更新時期と重なっていたこともあり、管理会社から更新の有無を問われていたそうです。
住み替えを行うのか。
それとも更新料を払って住み続けるのか。
専門家ではない友人親子は悩んでいたところで、私のところに連絡をしてくれたのです。
『そんな友人の気持ちに応えなくては。』
まず、友人を介してお母さんの住み替えの意思を確認します。
70歳を超えたお母さんがおひとりで住むには少し広くなってしまう今の部屋よりも、今後のことを考えて引越しをすることとなりました。
ただ、同じエリアでの住み替えを希望していましたが、ご年齢や収入面でなかなか良い条件のお部屋が見つかりません。
高齢者向けのお部屋探しのサイトも確認しましたが、すぐにご紹介できそうな物件は、出てきませんでした。
とはいえ、更新時期も差し迫っていることから、日々、業務と並行しつつ、移動中や休みの日など空いた時間を活用しながらお部屋を探し続けます。
すると、相談をいただいてから1カ月ほどで、ようやく希望の条件に見合った物件が見つかったのです。
すぐに友人に連絡をし、お母さんも気に入ってくれたと返信がありました。
その後、引っ越しも済ませると、
『ありがとうございます。本当に助かりました』
友人経由でお母さんの喜びの声を頂きました。
急な出来事に心を痛めていたであろう友人のお母さんと、友人自身も喜んでくれたこと、そして自分の力が役に立ったことがなによりも嬉しく思えました。
なかなかプライベートで自分の仕事を活かせる機会は少ないかもしれませんが、自分のことを頼って連絡をもらった相手にはこれからも誠心誠意、応えていきたいと思います。
日本財託管理サービス 管理受託部
山形 敏也(やまがたとしや)
◆ スタッフプロフィール ◆
千葉県市川市出身の34歳。
管理受託部に所属し、既に賃貸経営を行っているオーナー様のお悩み・問題の解決や収益改善のご提案をして、当社に管理をお任せいただく窓口を担当。
2019年、CPM(米国不動産経営管理士)取得。
国内旅行をして、その土地の美味しいものを食べるのが趣味。
先日は宮城へ行き、ホヤと牡蠣を堪能してきました。