知らず知らずのうちに 歩いていた母と同じ道
2020/01/30
『宅建士か、行政書士の資格取得を目指しましょう』
法学を専攻していた大学2年の頃、所属していたゼミの先生から学生たちに向けて告知がありました。
民法を勉強していたこともあり、知識を活かす登竜門として、その2つの資格があげられたのです。
どちらかといえば、不動産に関わる分野に興味があったので、宅建士の取得を目指しました。
大学では通常の講義以外にも、宅建士取得に向けて、希望者には週に2日、有料で追加の講義が設けられました。
とはいえ、通常講義のあとに開催されるため、終わる時間は夜の9時ころ。
片道1時間半近くかかる実家から通っていたこともあり、乗り換えがうまくいかなければ、帰宅が23時近くになることもありました。
さらに、土日はアルバイトに時間を割いていたこともあり、体力的にも精神的にも辛い時期となっていました。
そんなとき、一番に支えてくれたのが母です。
母は仕事をしながら、毎日必ず私と弟の二人分のお弁当を用意してくれました。
宅建の講義で遅くなる日には、乗り換えで数十分待たされる2つ前の駅まで迎えにも来てくれたのです。
母も休みたかったと思います。
それでも、私のために時間を割いてくれたのです。
「どうしてここまで私に協力してくれるの?」
ある日、母との会話の中で、ふと疑問に思って聞いてみました。
すると母は、
「それはそうよ。だって私も目指していた資格を娘が取ろうとしてるんだから、協力するのは当たり前でしょ?」
と答えてくれたのです。
母が宅建を取ろうとしていたことを、私はまったく知りませんでした。
また、知らず知らずのうちに、母と同じ道を歩んでいたことに驚きました。
その話を聞いてからは、泣き言を言わず、宅建取得への意欲がいっそう高まったのです。
講義で出た内容を復習し、過去問や一問一答を解き続けます。
間違えた問題は、頭に入るまで何度も何度も解き続けました。
夏休みに入ってからは、朝9時から17時までの講義で勉強を重ねます。
試験日直前には、一問一答の内容をほぼ記憶した状態までやり遂げました。
「がんばってね!」
試験日当日、母も朝早くから起き、激励の言葉をかけてくれたのです。
母の期待に応えようと思えば思うほど、不安と緊張が高まります。
それでも、勉強してきたことに自信を持ち、試験に臨んだ結果、見事合格!
『合格してたよ!おめでとう!』
家に合格通知が届いたことを、誰よりも先に私に知らせてくれたのです。
合格発表後には、私の大好きなお寿司を食べに連れて行ってくれて、祝杯をあげてくれました。
その資格を活かし、現在は日本財託で不動産業に関わることができています。
まさに今、引っ越しシーズンを迎えて、更新の手続きを行っていますが、これもまた母のおかげだと思っています。
この時だけではなく、母には支えられてきてばかりでした。
だからこそ、これからは私が母を支えて、恩返しをしていきたいと思っています。
そのためにも、新卒として入社した日本財託で、日々成長していけるように頑張っていきたいと思います。
日本財託管理サービス 契約部更新契約課 満尾 彩菜(みつおあやな)
◆ スタッフプロフィール ◆
千葉県我孫子市出身。
契約部更新契約課に所属し、更新契約書の作成発送や入居者からの問合せ対応、更新料・更新書類の管理を主に行っています。
最近Nintendo Switchのリングフットアドベンチャーにはまっています。
夏に向けて体を絞っていきたいです。