7年間続けた1年目の習慣
2020/03/19
あと2週間で4月となります。
4月になれば、多くの会社で新しい社員が迎えられるでしょう。
当社でも、4月からあらたに7名の仲間が加わる予定です。
およそ12年前、私も前職の不動産会社に新卒として入社し、ご自宅用の中古マンションの売買仲介を行っていました。
その会社は当時、新卒でしか入社ができず、営業職の同期は4人。
その中でも、最も厳しいエリアを任されることになりました。
私が任されたのは、東京の西側のエリア。
そこは定住するファミリー層が多く、住み替えの少ない場所です。
そのため、ご所有のマンションを売る需要が少なく、過去、担当者も苦戦してきたエリアでした。
実際に営業として独り立ちをしてからは、思うように不動産を仕入れることが出来ず、その難しさを痛感。
(どうやれば不動産を売ってもらえるんだろうか)
過去の担当者たちの履歴をたどっても、有効な手段は見えてきません。
調べれば調べるほど、このエリアの難しさを認識するばかり。
しかし、悩んでいる間に同期達は少しずつ成果を出し始めていたのです。
(考えていても仕方ない)
とにかく行動してみて、その結果を振り返ってみることにしました。
まずは、地道にチラシ配り。
同期達が多くても月に5,000枚程度を配るところを、私はその4倍近くの2万枚を配布し続けました。
数多くのマンションを訪問する中で、ポストにチラシや郵送物が貯まっているお部屋を見つけたら、所有されている方とコンタクトを取り、ご所有の意思を確認します。
また特に足繁く通ったのは、マンションの管理人さんのもとです。
そこでは、まず管理人さんと『友人』のような関係になることを目指しました。
例えば、普段から飲まれている飲料水やタバコの銘柄を覚え、訪問する際には、それらを準備し伺います。
競馬が好きな方には、週末にスポーツ新聞を購入し、テレビやラジオを付けながら一緒に観戦。
時間が許す限り、多くの管理人さんのもとに訪問を繰り返しました。
その結果、少しずつご紹介をいただくようになり、1年目の10月から3月までの半年間で、同期の倍近くの16件の契約をまとめることができ、新人賞を獲得することができました。
さらに、2年目の途中からは担当エリアが倍になり、より広い範囲で多くのお客様とお会いし、お話する機会が増えました。
お客様が増えれば、その分だけ住まいに対する悩みやこだわりをお持ちです。
その一つひとつにお答えをするため、その場でご返答できなかった質問については、次回聞かれたときには即答できるように、支店に戻ってから調べるようにしてきました。
それらを積み重ねたことで、3年目の半期で120人もいる営業の中で、2位という成績を残すことが出来ました。
その後も転職を決意するまでの7年間、与えられた目標をクリアし続けつつも、初心を忘れないように、1年目と同様にチラシ配りや管理人さん訪問は続けてきました。
現在は日本財託で、ワンルームの仕入業務に従事していますが、この時の経験を活かして、良質な物件の仕入れを行っています。
日々、多くの物件の査定依頼を頂きますが、漏れなく目を通し、ご提案いただいた不動産会社の担当者との交渉を行っています。
不動産業に携わるようになってから10年以上が経ちますが、いつまでも初心を忘れずに、自分の限界値を決めず、努力を続けていきたいと思います。
日本財託 事業部仕入開発課 大谷木 亮(おおやぎりょう)
◆ スタッフプロフィール ◆
埼玉県和光市出身の33歳。
事業部仕入開発課に所属し、協力会社様を訪問させていただき、ワンルームマンションの買取業務を行っています。
ラーメン好きで、昨年は約190杯のラーメンを食べました。
1番のお勧めは、早稲田にある『としおか』の塩ラーメン。