師から学んだ人生で大切にしていること
2020/11/26
『どんなときでも、人の心に寄り添う』
私の人生において、大切にしていることの一つです。
コンサルタントの仕事ではお客様からお問い合わせがあれば、
お客様のことを第一に考えて、いち早くご提案をするようにしていますし、
日常生活に関しても、あいさつを欠かさない、他人の前を横切らないなど、
少しでも礼儀に反することはしないようにしています。
今でこそ、自然と行うことができていますが、
子どものころの私は、非常に内気な性格で、
人前に出ることはおろか、他人とほとんど話すことができませんでした。
人の心に寄り添うどころか、人との交流を避けてばかりいたのです。
そんな私を変えてくれたのは、
小学5年から中学2年まで通った空手道場の師範の先生でした。
先生は当時40代で坊主頭に髭を生やした、いかつい姿が印象的で、
見た目だけでなく、練習も厳しかったことを覚えています。
特に礼儀作法に関しては、あいさつに始まり、練習前の黙とう、
それこそ礼儀作法の一つ一つに至るまで、
少しでもできていないと厳しい指摘を受けます。
極度な人見知りにより、堂々とすることが苦手だった私は、
何度も注意され、正直なところ、当時は嫌々ながら空手をやっていました。
しかし道場に通い始めて1年もすると、試合に出場することになりました。
こうなると逃げも隠れもできません。
人前に出される緊張と、相手と対戦する恐怖で体はガチガチ。
頭の中が真っ白になりながら、無我夢中で食らいつきましたが、
格上の相手ということもあり、結果は惨敗に終わりました。
怒られるかもしれないと思いながら、
恐る恐る先生のもとに戻ると
「最後までよく頑張ったな!」
と言って、これまで見たこともない満面の笑みでほめてくれたのです。
思い返せば、普段の練習でも出来ないことに対してではなく、
諦めてしまうことに対して怒っていたように思います。
生徒ひとりひとりを気に掛け、その頑張りを含めて認めてくれる。
先生の一言はこれまでの自信のなかった私を
全て肯定してくれたような気がして
自分のことが少しだけ好きになることができました。
それからは人見知りも少しずつ改善し、また嫌いだった空手も続け、
高校時代には関東選抜として海外に親善試合に参加するまでになりました。
現在、仕事ではコンサルタント業務に加え、
チームリーダーとして、新卒社員を束ねています。
人を指導する立場となり、どうすれば活き活きと仕事ができるのか、
試行錯誤を続ける日々です。
それでも、先生から教わった、ひとりひとりにきちんと向き合うこと、
頑張った事実に関しては賞賛を惜しまないことは忘れたことはありません。
まだまだ先生には及びませんが、薫陶を受けた一人として、
これからも人の心に寄り添い続けたいと思います。
日本財託 資産コンサルティング部
山田 健二(やまだ けんじ)
◆ スタッフプロフィール ◆
東京都世田谷区出身の39歳。
資産コンサルティング部に所属し、お客様に東京の中古ワンルームマンション投資を活用した資産形成のお手伝いをしています。
最近、5歳になる娘が手紙を書いてくれるようになりました。
段々と字が上達しており、成長を嬉しく思っています。