友人の結婚式に参加する香西さん

大学卒業後、約4年にわたり新聞記者として
激務の中に身を置いていました。

あまりの忙しさに何度も心が折れそうになりましたが、
尊敬する上司がいたおかげで、前を向き続けることができました。

その上司との出会いは入社１年目の夏。

社内で異動があり、その上司のチームに所属することになりました。

上司は社員の中でもひときわ厳しいと評判で、
「鬼」として恐れられるほど。

記事を出す度に取材の甘さを厳しく指摘され、
取材先に再度足を運び、何度も記事の書き直しを命じられたことを覚えています。

それから約半年後、私にも異動の辞令が言い渡されました。

（ようやく鬼の上司から解放される...）

そう思ったのもつかの間、なんとその上司も私と同じ部署に異動となったのです。

絶望の中、迎えた異動初日。
仕事終わりに突然、上司から飲みに誘われました。

内心ビクビクしながらも居酒屋の席に座ると、
上司は開口一番、

「香西はよくやっている。これからも頼むぞ」

と期待の言葉を掛けてくれました。

どうやら失敗しても愚直に取材する熱意が評価されていたようです。

（この人はきちんと見てくれていたんだ）

予想外の展開に動揺しながらも、
この先も頑張っていこうと心を新たにした瞬間でした。

上司は言葉に違わず、若手の私にも難しい取材のチャンスを
振ってもらいましたが、経験不足もあり、どうしてもミスが出ます。

中でも一番の失敗が、2年目の夏に取材した大学の研究成果の取材です。

医学系の難しい内容だったこともあり、事実誤認で誤報を流してしまったのです。
さらに悪いことに、報道解禁日を間違えて１日早く記事にしてしまう始末。

通常であれば、私が取材先に出向き、謝罪した後、
今後の取材では社員全員が出禁になるほどの失態です。

しかし、私がその事実に気づいたのは数日後でした。
なぜなら、私に代わってその上司が全ての責任を被り、
役職者とともに大学に謝罪に行っていたからです。

他の社員づてにその話を聞き、私はすぐに上司に謝罪しました。
すると上司は笑いながら、

「特ダネで返してくれたらいい。今後も自由に取材してくれ」

と言ってくれました。

自らの立場を顧みず、私に全幅の信頼を置いてくれている。
人として真っすぐなあり方に、感動で身震いせずにはいられませんでした。

その後はこれまで以上に仕事に取り組み、
特ダネを何本も取材。その甲斐もあり、2年目の終わりには
異例の早さで花形の政治部に異動することができたのです。

現在は業種も職種も異なる日本財託でマーケティング職につき、
投資を検討されるお客様に情報をお届けしています。

前職の上司から教わった芯の通った生き方を胸に、
お客様のためになり、後押しできるようなコンテンツを
全力で発信していきたいと思います。

日本財託　マーケティング部セールスプロモーション課
香西　信宏(こうざい　のぶひろ)

◆　スタッフプロフィール　◆
香川県木田郡三木町出身の27歳。
マーケティング部セールスプロモーション課に所属し、
メルマガの執筆や広報活動を通じて不動産投資の魅力をお客様に伝える。
プチ断食で一時は減量に成功するも、油断するとすぐに元に戻るのが最近の悩み。