ほろ苦い留学経験を仕事に活かす
2021/03/25
大学2年生の2月、私は語学留学のため
オーストラリアのタスマニア島で1カ月間過ごすことになりました。
もともと、私はあまり自己主張の強いほうではありませんでした。
学生時代は、周囲の意見を聞いたうえで物事を判断したり、
話し合いがあっても波風が立たないように、一歩引いた対応したりしていました。
この留学でもその性格が招いてしまったのか、後味の悪い思いをしてしまいました。
留学先のタスマニア島に到着後、簡単なオリエンテーションを済ませ、ホストマザーと対面しました。
その方ははつらつとした明るさを持ち、友人も多く、人との繋がりを大切にする方で、
さっそく知人のホームパーティーに連れて行ってくれたのです。
その後も、週に1度はどこかのホームパーティーに連れて行ってくれたり、
現地で開催されているジャズライブや夕日を眺めながら楽しめる野外ライブにも誘ってくれました。
ただ、留学も終盤の休みに参加したキャンプの後で事件は起こりました。
帰宅後、ホストマザーから"ガソリン代"を請求されたのです。
「ここはシェアの文化だから。長い時間運転をして連れて行ってあげたなら、
乗車した人はガソリン代を支払うのは礼儀なんだよ」
それ以上の揉め事を避けたいと考え、ひとまずその場は支払ったものの、
後日、留学の事務局の方とホストマザーが面談をすることになりました。
担当者の話では、事前にホストマザー達には金銭の要求などはしないようにと、
ルールを取り交わしていたそうです。
ただ、"郷に入っては郷に従え"ということでしょうか、
ホストマザー側も自分たちの文化を曲げることはありませんでした。
話がもつれた結果、ホストマザーと和解することができないまま帰国を迎えてしまったのです。
(ホストマザーときちんと話し合うことができれば、結果は違っていただろうか)
帰国後も苦い記憶として思い返すことが何度もありました。
現在、日本財託に入社し1年が経ちましたが、あの留学時の経験を活かして、
あいまいにすることなく、主張すべき時はきちんと主張して、
コミュニケーションで誤解を招かないよう努めています。
ある女性のお客様と面談したときのことです。
その方はもともと頭金を多くいれて、短期間の固定金利での借り入れをご検討中でした。
しかし、ヒアリングをしてみると、ご自宅の購入も検討しており、
その分の資金を残しておく必要がありました。
そこで、固定金利の金融機関の条件では、利用できる物件の選択肢が少ないことをご説明し、
ご自宅の購入資金を残しておくために、頭金を最小限に抑えて、
長期間のローンが組める金融機関のメリットをご紹介。
変動金利ではあるものの、固定金利とそこまで差がない金利で組めることで
前向きに検討いただくことができました。
お客様の要望をお聞きするだけでなく、きちんとお客様の状況を考慮して、
提案出来た結果だと思います。
ほろ苦い留学の経験を活かし、しっかりとお客様に向き合って、
伝えるべきことは包み隠さずお伝えすること。
そして、なんでもご相談いただけるようなコンサルタントになれるよう
これからも精進していきたいと思います。
日本財託 資産コンサルティング部 村上 優香(むらかみゆうか)
◆ スタッフプロフィール ◆
千葉県袖ケ浦市出身。
現在は、投資用マンションを一般のお客様に対して販売する営業職をしています。販売の仕事ではありますが、その人にとってどんな投資商品が合うのかを提案できる「相談役」のようになりたいと思っています。
芸人さんの深夜ラジオが大好きで、普段は暇さえあれば聞いています。
一人カラオケも好きなので、家にいるときは大抵歌っているかラジオを聞いているかの2択です。