1年越しの結婚式
2021/07/08
「結婚式、少し難しいかもね」
昨年の6月、妻と結婚式の延期を決めました。
当初2020年8月8日に予定していた結婚式に向けて準備を進めていたものの、
4月に初めて発令された緊急事態宣言の影響で、イベントごとは軒並み延期に。
楽しみにしていた結婚式でしたが、
式場の方に相談し、1年後の日程を探すことにしました。
他にも延期をした夫婦がいることから、すでに埋まり始めており、
なんとか空いていた2021年7月3日に予約を入れることができました。
再始動したのは、今年の2月ころでした。
式までおよそ半年ほどでしたが、延期するまでにおおよその準備が進んでいたこともあり、
そこまで焦ることはありません。
ただ、せっかく1年延ばしたのであれば、
その分、もっと自分たちがやりたいことを詰め込もうと2人で話し合いました。
例えば、前撮りも洋装と和装の2パターンで撮影をしたり、
管弦楽を学んできた妻は、友人たちと式で披露するために練習を重ねることもできました。
ところが、今年の4月末、なんと3回目の緊急事態宣言が発令されたのです。
『またか』と心の中でつぶやきました。
昨年とは違い、コロナウイルスがある程度どのような病気なのかがわかっていましたが、
参加をためらう方もいらっしゃるのではと懸念しました。
とはいえ、これ以上の先延ばしは考えられず、
こういう状況でも来てくださる方々のためにできることを
2人で準備しようと決めました。
会場で準備してくださる対策以外にも、気休めかもしれませんが、
小さなスプレーボトルを購入し、2人で除菌用のアルコールを入れ席に置きました。
当日の朝、先に妻が準備で式場に向かおうとするタイミングで、
手紙をもらいました。
そこには、これまでの感謝と、ここまでの道のり、これからのこと、
そして、今日という日を楽しもうという言葉が並んでいました。
妻に感謝をしつつも、それまで感じていなかった緊張が押し寄せます。
準備を終え時間になり、チャペルのドアが開くと、
そこにはたくさんの方が参列してくださっていました。
挙式を終え、披露宴に移り、様々な催しが行われるなかで感じていたのは、
このような状況でも参加してくれた皆さんが笑顔になってくれていたことでした。
そして、その中心にいる私たちは本当に幸せ者だと、思うほかありません。
式を終え、ホテルに帰ってきたのは20時を過ぎた頃でした。
部屋に到着し、妻が部屋に入ると、
そこには"永遠"の意味が込められた50本のバラの花束が置かれています。
私からのささやかなサプライズに、
「こういうこともできるんだね」と涙ながらに話す妻。
私からもこれまでの感謝とこれからもよろしく、と伝えました。
式を終えてからそこまで時間が経っていないからか、
私たちは今、"結婚式ロス"を感じています。
1年越しの結婚式は、私たちにとって一生に一度の大きなイベントとなりました。
今回のことで、楽しみを先延ばしにすることも悪くないなと思えるようにもなりました。
その楽しみを2人で楽しく過ごせるように、日々の仕事を頑張っていきたいと思います。
日本財託 資産コンサルティング部 大賀 亮太朗(おおがりょうたろう)
◆ スタッフプロフィール ◆
茨城県常陸太田市出身の27歳。
資産コンサルティング部に所属し、東京中古ワンルームを通じて、
お客様の老後の不安を解消することを目指しています。
式に参加いただいた方々の話によると、料理の評判が非常に良かったようです。
ただ新郎新婦の宿命ですが、ほとんど手を付けられなかったことが心残りです。