変わりゆく西新宿の変わらない伝統
2019/12/12
私が物心ついて間もないころ、地元の西新宿はまだ高層ビルといえば、京王プラザホテルや新宿住友ビル、新宿NSビルくらいでした。
上京などで東京に来られた方は信じられないかもしれませんが、今のように大きな建物が乱立するようになったのはここ30~40年のことです。
再開発が進むにつれて、平屋が並んでいた街並みは消え、『住む街』から『働く街』へと変化していきました。
それに伴い、昔からの知り合いもこの土地から離れていったのです。
私の実家はスーパーを経営していることもあり、以前は私も手伝っていたので、この『働く街』に今も住み続けています。
みなさんの地元にもあったと思いますが、大都会新宿でも地元密着のお祭りがあり、そこでは神輿が担がれます。
小さいころは「子供神輿」を友人たちと担いで回り、大人になるにつれて、今度は「大人神輿」の担ぎ手として毎年参加しています。
年々、神輿の担ぎ手が少なくなっていることもあり、「私、地元で神輿担いでますよ」と話せば、「こっちの祭りでも担いでよ!」と誘いを受けてきました。
また、神輿だけではなく、盆踊りの音頭を取る『和太鼓』も叩いています。
その結果、夏になれば、毎週のようにお祭りに参加し、神輿を担ぎ、和太鼓をたたいて地域のお祭りを盛り上げてきました。
また、幼馴染が神社の娘ということもあり、祭事があれば毎回手伝いにかり出されてきました。
特に年末年始は大忙し!
友人と並んで、『お守り』を求める行列を、ひたすらさばいてきました。
他にも地元の消防団にも所属したりと、小さいころから年がら年中、地元のイベントに引っ張りだこで大忙しです。
ただ、楽しいこともたくさんありました。
小学生の頃は、夏になれば大人たちが地域の子供たちを引き連れてキャンプに行ったり、冬にはスキーやスノーボードに出かけるなど、様々なレクリエーションに連れて行ってくれました。
大人になっても、様々な人が東京に住むようになると、地元の祭事には、昔なじみの人だけではなく、新しく参加してくれる人も増え、知り合いが増えていきました。
夏祭りで出会った方々とは、オフシーズンになるとすっかり飲み友達。
大人たちが連れて行ってくれていたレクリエーションは、今度は私たちが地元の子供たちを連れて、毎年出かけています。
大きく変化した地元新宿ですが、残っていたことで新しい出会いがあったり、伝統を引き継ぎ、次の世代の子供たちと関わったり、充実した日々を過ごしています。
どこへ行くにしてもアクセスが良く、便利な街ですが、地元ならではの祭事もたくさん残っている街ですので、訪れた際にはぜひ、そのような面も楽しんでもらえたらと思います。
日本財託管理サービス 契約部更新契約課
石原 稔子(いしはらとしこ)
◆ スタッフプロフィール ◆
東京都新宿区出身。
契約部更新契約課に所属し、更新契約書の作成発送や入居者からの問合せ対応、更新料・更新書類の管理を主に行ってます。
西新宿にはお祭りや催事がいくつもあります。
もし興味のある方がいらっしゃったら参加できますので、お声がけください!