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『繁忙期に襲った大震災!
どうなる内装7日以内ルール!?』

673件。
繁忙期である1月から3月に行った内装工事の件数です。
管理戸数の増加によって、年々工事の件数は増加しています。

当社では、入居者が退去した後の内装工事を『7日以内』に完成させる『内装工事7日間ルール』があります。

内装工事を早く終えることができれば、入居者が内見する機会を増やすことができます。
1日工事が遅れると、その分だけ内見の機会を失っていることになります。

だからこそ、私たちは管理戸数がたとえ増えたとしても、1日でも早く日割り家賃をお届けできるよう、内装工事の期間に徹底してこだわっています。

現在は退去の立会いや内装工事を手配している社員は、私も含めて4人です。
効率的に現場を回るため、各部員は現場での作業が終了すると報告もかねて現在位置を本社にメールで連絡します。 そして、いち早く次の現場に着けるよう、事務所から次の現場までの電車情報を確認してもらいます。

また、入居者からの立会い時間変更の連絡がないかをあわせて確認しながら、 無駄な時間を過ごすことがないようにしています。

繁忙期もいよいよ大詰めの3月、今年の繁忙期もあと一息というところで、東日本大震災が発生しました。当社は東京を中心に物件を管理して いるので、幸いなことに建物や室内での被害はほとんどありませんでした。しかし、震災後は東京でも電車のダイヤが大幅に乱れ、運行本数は極端に少なくなりました。

その影響で、退去立会いを予定されていたお客様が、お部屋に来ることができないといったケースが頻発したので、震災後は、時間に余裕を持ってお部屋に来ていただくように、前日に必ず確認の連絡をしました。また、電車ダイヤの乱れは続いており、このままでは、社員が出社することもままなりませんので、近くのホテルを10名5部屋分を確保し、業務が滞らないような体制も整えました。

それでも、エアコンや給湯器、電気温水器、フローリング材をはじめとする工事資材、そして、ガソリンの慢性的な不足による影響は避けられませんでした。フローリングやエアコン、給湯器、電気温水器など、当社が取り扱っている建材の多くの工場が東北地方に集まっています。

その工場が被災して内装工事に必要な建材を十分に仕入れることができなくなりました。
「電気温水器に使う、給水管の在庫はありませんか?減圧弁だけでもわけてもらえませんか。」 通常取り引きがない商社も含め、一日に何度もこうしたお願いを繰り返しました。

なかには、インターネットの通販しか仕入れることが出来ない建材や、 極端な供給不足から仕入れ価格が定価を超えて15倍以上にもなった建材もありました。
「1.5倍かぁ・・・」
部材が不足していて仕方がないことだと思うのですが、なんとも釈然としません。
本来なら余裕を持って判断したいのですが、繁忙期なので、次から次へと案件が溜まってきます。そんな時、
「星野谷さんが探していた建材、なんとか手に入れたよ!」
と、うれしい連絡を頂きました。

「どこから仕入れることが出来たのですか?」
興奮気味に聞くと、なんと、あの1.5倍以上にもなった建材でした!
「いつもお世話になってるから、出来る限りのことは協力するよ。」
そうおっしゃって頂きました。

それでも、いくつかの現場ではIHコンロがどうしても手に入らず、入居者に事情をお伝えしてお詫びさせていただきました。 その後、入居者の都合に合わせて、1件1件納めていくという仕事も協力会社の皆様は快く引き受けてくださいました。

最終的には、3月の総工事数298件のうち、70%以上のお部屋で、 内装工事を7日間以内に終えることができました。 残りのお部屋についても数日以内には、すべて工事が完了できました。 震災後、当社では緊急対応マニュアルを整備し、不測の事態が 起こったときの具体的な行動方法を明確にしました。

ただし、マニュアルだけでは緊急時の対応は十分ではありません。 今回の件で、協力会社をはじめとする、まわりの全ての方々の協力があってはじめて、 困難な状況も乗り越えられると実感しました。

今回の震災では、協力会社の皆さんの働きにどれだけ助けられたか分かりません。 これからも協力会社の皆様とのパートナーシップをより一層強化して、 オーナー様の大切な資産をしっかりと守っていきたいと思います。

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