1月〜3月は、1年で最も賃貸需要が見込める「繁忙期」です。

空室を解消するためには、絶好の機会ですが、
この繁忙期も残すところ、あと1ヶ月程度となってきました。

繁忙期を逃すと、空室を解消するにも苦戦をすることが予想されるため、
この1カ月が勝負です。

残り1カ月程度といっても、
実は2月下旬〜3月にかけては繁忙期特有の「駆け込み需要」があります。

突然の異動の決定や3月に行われる大学の合格発表を受けて、
新生活に向けて短期間で物件を探す人が増加する傾向にあるのです。

そこで今回のコラムでは、この駆け込み需要を取り込むために、
今からできる即効性のある2つの入居者募集施策と、
需要を取り込むために行っている当社の取り組みをご紹介します。

駆け込み需要を捉えるための施策を検討する場合、
短期間で募集の効果を出すことが欠かせません。

その1つ目の施策が、空室の早期解消と収益力の向上を目的とする
「Refa（リファ）」のシャワーヘッドプレゼント施策です。

「Refa」は、とりわけ若い女性層に人気の美容ブランドです。
なかでもシャワーヘッドは、
ミストや微細な泡によって、毛穴汚れをしっかり落とすだけでなく、
美肌効果もあるということで女性の人気を集めています。

これを入居特典としてアピールすることで、
若年層の賃貸需要の取り込みを期待することができます。

当社では、オーナー様から受注をいただいた翌日に、
募集図面にRefaのロゴとともに入居特典として掲載。
速やかに入居者の募集に活かすことが可能となっています。

入居促進策として取り入れ、すでに入居申し込みが入った50戸のお部屋では、
平均で1,000円/月の家賃増額を達成しています。

この募集施策を実施した物件のひとつが、
杉並区の築18年目のAマンションです。

募集を開始したわずか5日後に入居申込を獲得することができ、
月額家賃も2,000円上昇させることができたのです。

入居希望者は就職のために、4月から上京する予定の23歳の女性。

ヒアリングをしたところ、
「物件の決め手は立地や間取りであったものの、
Refaのシャワーヘッドは元々使ってみたかったため、嬉しかった」。
という言葉をいただきました。

前述したとおり、ご要望をいただいた翌日から物件図面に掲載可能なので、
3月上旬〜下旬にかけて行われる、
大学合格発表後の引っ越し需要も捉えることも可能です。

2つ目の即効性のある入居者募集施策は、バーチャルステージングです。

これまでも当社では、家具や小物の現物を設置する
ホームステージングを実施してきました。

室内写真を見映え良くすることで問い合わせの獲得が期待でき、
内見時の印象も良くなり、成約率も高まります。

通常のホームステージングを実施した写真

しかし通常のホームステージングの場合、
家具の在庫状況や家具設置担当者のスケジュール調整により、
受注から搬入・設置まで、1週間〜10日ほど要します。

その点、バーチャルステージングでは、
受注を受けてから、3〜5営業日で募集図面に反映できます。

費用面でも、44,000円（税込）のリアルステージングと比較して、
バーチャルステージングは5,500円（税込）とリーズナブルです。

また、この時期は新生活までに時間がないため、
入居希望者にはできるだけ短期間で物件を決めたいという思いがあります。

実際、現地見学を行わずに、ネット上の部屋の写真だけで申込を決める方も
たくさんいらっしゃいます。

そのため、ネットで部屋選びを完結する層に向けた空室解消施策として、
高い効果が期待できるのです。

バーチャルステージングを実施した物件の画像

さらに、バーチャルステージングを施した画像は、
今後、退去が発生して入居者を募集する際にも使用できるため、
毎回の募集に活かすことも可能です。

ここまで、残り短い繁忙期需要を捉えるための入居者募集施策をお伝えしてきましたが、
当社としても、この駆け込み需要を捉えるための取り組みを行っています。

それが、外国籍入居者の獲得です。

2月21日、外国籍の方が入居審査をする際に必要になる
在留資格認定の交付が開始しました。

外国籍のお客様は、在留資格認定を得た後に物件探しを行うことが一般的です。

そのため、2月下旬から3月にかけて、
外国籍の入居者希望者のお部屋探しが本格化するのです。

こうした動きをうけて、
当社の管理物件を選んでもらうための取り組みを行っています。

その1つが、仲介会社への足を使った訪問です。

2月16日と17日の2日間にわたって、
既存取引先である外国籍に強い賃貸仲介会社へ訪問。

物件資料をお持ちして、当社の入居審査の方法を
対面で改めてご紹介させていただくことで、関係性を強化してきました。

もう1つが、仲介担当者とのSNSでのやり取りです。

以前のコラムでもご紹介した通り、
当社では繁忙期以前から、外国籍専門の仲介会社の販路を拡大してきました。
外国籍入居者の獲得競争がはじまる！？専門仲介会社とのネットワーク強化の取り組み

この拡大してきた外国籍仲介ネットワークを活かして、
繁忙期に入ってから、SNSでの物件情報の配信頻度を向上させています。

以前は販促頻度を定めず、
週2回程度、物件を紹介していましたが、
現在は週4回以上、物件情報を送付するルールを定めました。

競合他社も多くなり、仲介会社には日々、多くの物件情報が届きます。

そのなかで、定期的かつ頻繁にやり取りを行うことで、
仲介担当者に当社を認知してもらうことができ、
数ある物件のなかで、当社の物件を選んでもらいやすくなるのです。

繁忙期も残すところ、あと1カ月程度。

駆け込み需要を取り込むための提案を行うだけでなく、
当社でも1日でも早く空室を解消できるよう取り組んでまいります。

『繁忙期のうちに入居者を獲得したい。でもなかなか空室が埋まらない。』
そんなお悩みをお持ちの方は、ぜひお気軽にご相談ください。

日本財託管理サービス　賃貸営業部　H・T

◆　スタッフプロフィール　◆
鹿児島県鹿児島市出身の48歳。

賃貸営業部に所属し、空室物件の早期解消のため、
賃貸仲介会社との信頼関係を作るべく、情報提供や訪問営業を行っています。
若さと健康維持の為、 スポーツジムに通い始めました。
まずは腹筋を割ることを目標に日々トレーニングに励んでいます。