若年層の東京への転入超過9万人超!20代女性が東京に集まる理由とは
2026/02/05
2月3日、総務省は昨年1年間の「住民基本台帳人口移動報告」を公表しました。
このデータから現在の人口移動の特徴を読み解くと、
東京への流入を支えているのは、若年層であることが分かります。
15〜29歳に限ると、東京都への転入超過数は90,849人で
東京全体の転入超過数である65,219人を上回っています。
これは他の年代で転出超過が生じているためで、
東京への人口流入が若年層を中心に起きていることを示しています。
全国的に見ても突出した水準であり、コロナ禍が一巡した後も
東京一極集中の流れは変わっていません。
今回、特に注目したいのが「男女差」です。
2025年の東京への転入超過数は、女性が37,880人、男性が27,339人で、
女性が10,541人上回っています。
この傾向は2010年以降続いていますが、2025年はその差がより明確になりました。
さらに年代別にみると、女性の転入超過数のなかでも
20代前半の女性が大きな割合を占めている点が特徴です。
本コラムでは、こうした最新データをもとに、
なぜ20代女性の東京流入が続いているのか、
そして、その動きが東京の賃貸市場にどのような影響を与えるのかを考えていきます。
昨年の東京都における15〜29歳の転入超過は90,849人でした。
2023年~2024年は同年代の転入超過数が10万人を超えていましたが、
2025年はそれよりも減少しています。
これは、コロナ禍により移動が制限されていた時期に上京を控えていた層が、
一気に動いた影響と考えられます。
それでも2025年の転入超過数は9万人超となり、コロナ前の水準に戻っています。
なお、東京以外で転入超過となったのは神奈川県、大阪府、埼玉県、愛知県の
4府県のみです。
2位の神奈川県が28,018人なので、東京は実に3.2倍もの大差をつけた
圧倒的な第1位となっています。
ここで改めて、男女差に目を向けてみましょう。
前述したように、2025年の東京への転入超過数の65,219人のうち、
女性は37,880人、男性が27,339人で女性のほうが約1万人多くなっています。
15~29歳に限ってみると、女性の転入超過数は47,123人で
男性を3,397人上回る結果です。
特に20代前半の女性の転入超過数は29,985人と大きく、
若年女性の流入が東京の人口動態を下支えしている構図が見えてきます。
進学や就職をきっかけに上京する人が多い点は男女共通ですが、
それだけでは、女性の転入超過が男性を上回る理由を説明することはできません。
背景には、女性特有の判断軸が存在します。
ひとつ目が、給与水準や職種の多様性といった就労環境、
そしてふたつ目が、人間関係や価値観の多様性といったコミュニティ面です。
まず就労環境です。
地方では賃金水準やキャリア選択の幅が限られています。
この点は女性の進路選択により強く影響すると指摘されています。
2024年の賃金構造基本統計調査によると、
20代前半女性の全国平均年収は約368万円であるのに対し、
東京都は約406万円で約38万円の差があります。
内閣府の調査では、賃金水準が全国平均比で10%上昇すると、
女性の転入超過比率が約3.5%ポイント高まるとされています。
賃金変化が転出入に与える影響は、男性より女性の方が約1.4倍大きい点も特徴です。
もう一つの理由がコミュニティ面です。
地方から東京圏へ移動した人を対象としたアンケートでは、
東京圏へ移動した理由として
「他人の干渉が少ない」と回答した女性は23.9%、男性は12.6%でした。
「多様な価値観が受け入れられる」と回答した女性は13.4%で、
男性の5.7%を大きく上回っています。
仕事の選択肢だけでなく、
人間関係の距離感や価値観の許容度も、
東京が若い女性に選ばれる理由となっているのです。
また、15歳~29歳での転出率(転入者に対する転出者の割合)は女性が、
男性より6%低く、東京に定着しやすい傾向も見られます。
その背景の一つとして、東京都の子育て・生活支援の充実があります。
婚活支援、不妊治療、無痛分娩、保育料無償化など、
結婚から子育てまで切れ目のない支援が整備されています。
こうした環境は、将来を見据えた居住地としての魅力を高め、
若年女性の流入と定着の両方に影響していると考えられます。
このように、将来を見据えた居住エリアとしての東京の魅力はさらに高まり、
20代女性の東京での就職ニーズは今後も堅調に推移すると考えられます。
そして、こうした20代女性が東京で選ぶ住まいの多くは、
単身での居住を前提としたワンルームマンションです。
女性にとって生活しやすい環境が整っている東京は、
今後も就職や進学を機に、こうした若い世代を中心とした流入が続くと考えられます。
こうした人口動態の変化も踏まえつつ、
東京の中古ワンルームを検討材料に加えてみてはいかがでしょうか。
日本財託 マーケティング部 F・M
◆ スタッフプロフィール ◆
タイ・バンコク生まれ
マーケティング部で、セミナーやHPの運営、メールマガジンの執筆や広報活動を通じて
東京・中古・ワンルームの魅力を多くのお客様に伝えています。
昔から出不精で人との予定がない限りほとんど外に出ないのですが、
年末年始の食べ過ぎを反省し、週末ランニングをすることに。
夕方、多摩川の河川敷に行くと富士山の絶景が...
これまで散歩にすら来なかったことをとても後悔しました。






