T・Mさんと愛猫の「ぴーすけ」

私の実家には『ぴーすけ』という名の
14歳になる白いおじいちゃん猫が静かに暮らしています。

ぴーすけと出会ったのは中学生のころです。

母の実家で5匹の子猫が生まれ、里親を募集し始めたことを聞き、
私と母の2人で見に行くことになりました。

それまでペットを飼ったことはありませんでしたが、
青い目と白い毛並みに母が一目惚れし、ぴーすけを迎え入れることにしたのです。

私たちの家に来てほどなくして、家族にはすぐに懐き、
かわいい姿を見せてくれるようになりました。

ペット用の玩具を見かければ、当時のお小遣いの中からやりくりし、
おもちゃを買って一緒に遊びます。

ご飯の時には特に俊敏で、
ぴーすけ用の容器を持って歩けばさっと駆けつけ、
そわそわと足元で動き回ります。

家の外の世界にも興味津々で、雪が積もったある時、
ドアが開いている隙をついて脱走をしてしまいました。

家族総出で近所を探し回りましたが見つからず、
半分諦めて家に帰ると、ぴーすけは戻ってきていました。

その後も隙があれば何度も脱走を試み、
そのたびに家族を心配させましたが、必ず帰ってきて
平然と過ごしている様子に猫らしさを感じました。

実家を離れ、年に数回しか帰らなくなりましたが、
帰省すればすり寄ってきますし、
夜は私の部屋で一緒に寝てくれることが習慣となっていました。

しかし3年ほど前に帰省すると、前日まで元気だったぴーすけが、
その日はご飯も食べず、トイレも使用形跡がなく、近くに寄っても来ません。

普段とは違う様子に、
もう少し様子を見るべきかどうか、家族と話し合ったのです。

「俺が病院に連れて行くよ」

その日は、地元の友人たちと会う予定があり帰省したのですが、
全ての予定をキャンセルして動物病院に連れて行きました。

「あと半日連れてくるのが遅かったら間に合わなかったよ」

診断の結果、ぴーすけの体内に結石ができており、
おしっこが出ない状況になっていたのです。

血液検査から『尿毒症』に陥っていることがわかり、
緊急で手術をすることになりました。

手術は約1時間。
家族全員の祈りが通じたのか、手術は無事に終了。

麻酔から問題なく覚めるまでの半日を病院で過ごし、
自宅に帰ってきました。

手術直後は元気が無さそうでしたが、
1週間後には実家でもとの元気な姿を見せてくれたのです。

それからは体調を壊すことなく、実家を離れている私には
母から毎日ぴーすけの写真が送られてきます。

最近は年齢のせいか、お気に入りのキャットタワーで寝ている写真が多いのですが、
毎日ぴーすけの様子を写真で知ることができるのも、
あの時、病院に連れて行くとすぐに決断できたからだと思っています。

次に会えるのは今年のお盆の予定ですが、
帰った時には、積みあがったおもちゃで一緒に遊び、
ご飯をあげ、一緒に寝たいと思います。

日本財託　システム部　T・M

◆　スタッフプロフィール　◆

福島県福島市出身の27歳。
システム部に所属しお客様のデータなどを管理する基幹システムの開発や保守を担当しています。
先日ディズニーシーに足を運びました。200分待ちのアトラクションなど、にぎやかさが戻ってきたと実感しつつ、乗り物もパレードも朝から晩まで楽しむことができました。