7年間の賃貸仲介で学んだ、成果を生む"準備"の力
2026/01/15

銭湯前で記念写真を撮るS・Yさん
私は前職で7年間、賃貸仲介の営業に携わっていました。勤務地は中野。
住みたい人が後を絶たない人気エリアである一方、競合も非常に多く、
限られた集客予算のなかで成果を出し続けるには、
相応な努力が求められる環境でした。
それ以前は、アパレル販売員として勤務していました。
接客が好きで、人と話すことが楽しい。
ただ、キャリアを重ねるにつれ
「ブランドに縛られず、もっと幅広い選択肢の中から、その人に合ったものを提案したい」
そんな思いから、不動産業界への転職を決めたのです。
入社後、専門用語も業界知識も十分ではないまま、
わずか10日後には営業としてお客様対応を任されました。
接客業で培った共感力には自信がありましたが、現実は想像以上に厳しいものです。
目の前の対応を「そつなくこなす」ことで精一杯。
質問を受けても自信を持って答えられず、知識不足を補うように、つい雑談に逃げてしまう。
内見にご案内しても、そのまま現地解散。
ご縁がつながらない経験を、何度も味わいました。
小規模な店舗だったこともあり、私の不調は、そのまま店舗全体の成績に反映されます。
「成約に繋がらないのは、物件に案内する前から分かっていた。俺なら決められた」
冗談交じりとはいえ、店長の言葉が胸に刺さりました。
その日の19時過ぎ。
シャッターが下りた静かな店内で、声をかけてくれたのも、その店長でした。
「現地へ内見に行く前に、卓上である程度答えを出しておくこと。
話す内容の準備が何より大切だよ。」
この一言が、私にとって大きな転機となります。
それ以降、アポイントが入るたびに、案内予定の物件を徹底的に調べるようになりました。
間取りや条件だけでなく、実際に駅周辺を歩き、街の雰囲気や生活動線まで確認する。
「この街に住んだら、どんな毎日を送るのだろう」
そんな想像を巡らせながら、準備を重ねていきました。
すると、少しずつ変化が表れ始めます。
卓上での会話が続かなかった私でも、自然と話を広げられるようになり、
紹介できる物件数は、5件から30件へと増えていきました。
お客様のニーズを整理し、卓上で納得感を持ってから内見に進む。
その積み重ねが、やがて自信へと変わっていったのです。
「スタジオが近くて、できるだけ広い部屋がいい」
そんなこだわりのある相談をいただいたこともありました。
家賃は希望の範囲内でも間取りが狭かったり、
広さは十分でも家賃が予算を超えてしまったり。
それでも、できる限りお客様の理想に近づけるよう、
一つひとつの選択肢に向き合いながら提案を続けました。
「Sさんなら、いい部屋を探してくれると聞いて来ました」
その後、そのお客様からのご紹介で来店される方が4名ほど続いたとき、
これまでの努力が、信頼へと変わったのだと実感しました。
この経験から学んだ準備力と継続する努力は、今も私の大切な仕事の軸です。
現在は契約更新業務を通じて、営業から引き継いだご縁が最後まで円滑に続くよう
支えています。
これからも、一つひとつのご縁を大切にし、安心してお任せいただける存在でありたいです。
日本財託管理サービス 債権管理部 更新契約課 S・Y
◆ スタッフプロフィール ◆
栃木県下都賀郡出身の35歳。
債権管理部 更新契約課に所属し、入居者様の更新事務を担当しています。
最近、息子に「お腹が気になるよ」と言われ、健康にも気を配るようになりました。
息子と一緒にサッカーを楽しみながら、体を動かすことを心がけています。






