「人生を変えてくれた監督の教え『4S』」
2020/11/12
私には常日頃から大切にしていることがあります。
それは整理・整頓・清掃・清潔、いわゆる「4S」です。
社会人として当たり前のことかもしれませんが、きちんとできているかどうかで、
仕事の姿勢にも差がでることだと、日々感じています。
しかしながら、最初から意識できていたわけではありません。
元来はむしろ大雑把なところがあり、私生活では、服を脱ぎ捨てっぱなしにしたり、洗濯物や使った食器をためてしまったりする方でした。
そんなだらしない自分を変えてくれたのは、大学時代のバドミントン部での経験です。
部活動はひと言で言うと「ザ・体育会系」。
全国から実力者が集まる強豪だったこともあり、厳しい日々が待っていました。
中でも記憶に残っているのは、監督の存在です。
監督は部の卒業生で、当時40代の中年男性。怒鳴るなど感情を表に出すタイプではなく、仏頂面で真面目な口調が印象的でした。
コーチらからは技術的な指導を受けていましたが、
監督はテクニックに関しては一切口にしません。
月に1回程度、フラっと部活動に現れ、そのときはきまって
「整理、整頓、清潔、清掃は人間の基本だぞ」
と言い残して去っていくのです。
先輩もその教えを守り、ラケットバッグのファスナーが閉まっていなかったり、練習着を脱ぎ捨てたりしていたときなどは、後輩の私たちに厳しい注意を飛ばします。
「バドミントンの上手さに何の関係があるのか」
まともな指導をしてくれるわけでもない監督の言葉に、
当初は正直なところ、それほど意識してはいませんでした。
しかし、先輩から何度も指摘され続けた結果、入部から1年が経つ頃には自然とできるようになっていました。
監督の教えが初めて実感できたのは新卒の就職活動時。
志望度の高かった人気企業に無事就職することができました。
内定が決まってから聞いた話では、
第一印象の良さや受け答えの丁寧さが評価されたそうです。
「4S」を徹底することで、見た目の清潔感はもちろん、「礼儀」や「気遣い」など内面の成長にもつながっていたのだと気付きました。
監督からのひと言がなければ、今でもルーズな性格のままだったと思います。
監督は人として大切なことを教えてくれていたのです。
その後、仕事の幅を広げるため日本財託に転職。
現在は不動産の売買仲介業務を担当しており、
お客様からは不動産の売買から管理に至るまで、
税制や法令、登記など多種多様なご相談をいただきます。
それに伴って様々な資料を扱うため、書類の整頓を日常的に行っており、またそうすることで頭の中の知識も整理されます。それにより、お客様からのお問い合わせにもレスポンス良く回答することができ、対応の早さと知識量の多さをお褒めいただくこともあります。
今後も「4S」を胸に人間力に磨きをかけていきたいです。
日本財託 事業部流通アドバイザリー課
髙藤 理雄(たかふじ みちお)
◆ スタッフプロフィール ◆
東京都三鷹市出身の30歳。
事業部流通アドバイザリー課に所属し、オーナー様が所有する不動産の売買仲介に携わっています。
最近、知り合いに誘われゴルフを始めました。休日には仲間とともにゴルフの打ちっぱなしに行き、リフレッシュしています。