"第二の家族"とともに挑む最初で最後のグループ課題
2021/03/11
石川さん(左)とグループ課題で製作した1/30スケールの柴又駅前(右)
昨年卒業した大学では、建築設計を学んでいました。
課題も多く、提出日が近くなると朝の8時から23時まで連日学校に居残り作業する日が続きます。
それでも私にとって苦にならなかったのは、同じ講義を受けている数人のクラスメートたちも
学校に残って課題に取り組んでいたことでした。
グループはいつしか11人まで広がり、
学校で皆と朝食を取り、講義も同じ、さらに課題に取り組み、夜ごはんまで一緒に食べる。
時には、互いの家に泊まり込みながら作業することもあり、
"第二の家族"のように大切な存在に感じていきました。
3年生に進学すると、3ヵ月もの期間に渡る個人課題と街の将来性に関するグループ課題が出されました。
「仲の良い人とは、できるだけ組まないほうがいいよ」
先輩から頂いたのは"人間関係"のアドバイスでした。
団体課題では、拘束時間も長く、ストレスがかかることから、
友人関係に亀裂が入った事例がいくつもあるとのこと。
ただ、私はこの課題こそ"第二の家族"とともに作り上げたいと考えました。
私たちのグループのテーマは『下町の保全』。
調査を進めていくうえで、柴又駅前が再開発により生まれ変わることを知りました。
数年後にはまったく違う形になってしまう、
情緒あふれるいまの柴又駅前を模型という形で作り上げ、その土地と人、
そして建物の繋がりをまとめることにしました。
調査を快く受け入れてくれる店主もいましたが、
お店側の都合で中に入れてもらえないところもありました。
そのような場所では、外からでも計測可能な道具を使い、縮尺を図っていきます。
およそ1カ月半が過ぎるころには計測と実地調査もめどが立ち、
駅前の居酒屋では店主や常連のお客さんとも仲良くなるほど受け入れてもらえました。
こうしてグループ課題を行うと同時に、個人の課題も進めていく必要があります。
周囲を見回すと、個人課題とグループ課題の進捗の差で
揉め事が起こっているグループもありました。
ただ、私たちは日ごろから制作を共にしていることもあり、
どのメンバーがどのくらいの進捗で、何を作っているかも把握していました。
「グループ課題は進めておくから、今は個人課題に集中してね!」
心を許しあう友人同士だからこそ、臨機応変に課題を進めることが出来たのです。
最後の3日は徹夜で詰められるところまで詰め、発表当日は全員で発表。
私たちのプレゼンは50チーム中1位を獲得することができました。
なにより嬉しかったのは、みんなが笑顔で、
より一層の強い絆を築けて課題を終えられたことです。
いまは別々の道を進んでいますが、今でも毎日のように連絡を取り合っています。
それぞれがそれぞれの道で頑張っている姿を見ると、私自身も励まされ、
今でも切磋琢磨する関係は続いています。
血のつながらない『第二の家族』が、今日も私を支えてくれています。
現在は日本財託のインサイドセールス課でお客様のお悩みを伺い、
最適な解決策をご紹介しています。
社内外問わず、私自身が誰かを支えられるような存在になれるよう、努めていきたいと思います。
日本財託 マーケティング部インサイドセールス課 石川 廉菜(いしかわゆきな)
◆ スタッフプロフィール ◆
茨城県水戸市出身。
マーケティング部インサイドセールス課にて、不動産投資に興味を持たれたお客様と電話やメール、イベントやキャンペーンの企画・開催を通じて、長期的な関係性を築き、コンサルタントへとつなぐサポートをしております。
梅と塩だけを使った酸っぱい梅干しが大好きです。
都内にはなかなか売っていないので、実家に帰った際に買い溜めをしています。