ご縁がつないだOB・OG会
2021/04/01
オンラインOB・OG会の様子(横尾:中央上)
年度が切り替わる節目のこの時期、環境が変わって思いを新たにする人も多いかと思います。
私にとってのこの年度末は、恩師の大きな節目を祝うための時間でした。
他に興味が持てるテーマのゼミがないし、先輩がいないから、良いだろう。
そんな漠然とした興味で、大学2年生の時、門をたたいたゼミの指導教官が松本茂先生でした。
もの静かですが、時々チャーミングな笑顔を見せる先生が教える企業のコミュニケーション戦略をテーマにしたゼミは、毎週わくわくする時間でした。
その中で出会ったのが、いま携わっている「広報」という仕事。
これは面白そう!やりたい!
そう思って、卒業後、広報の代理店に就職して、現在につながるキャリアを歩み始めました。
普通は、社会に出て1年もすれば、指導教官といえ疎遠になるものでしょう。
しかし私の場合は、ゼミの後輩たちの前で「広報」の仕事について講演する機会をいただくなど、関係が続いていました。
5年ほど前に日本財託に転職してからも、異業種交流会の席で偶然、再会したり、結婚式でも乾杯の挨拶を頂戴したり、とご縁はむしろ深まったかもしれません。
そんな先生はこの3月をもって大学を定年退職することになっていました。
こんな状況のなかだけど、どうにかしてお世話になった先生に恩返しをしたい。
その想いでこの3月、退官祝いを兼ねたOB・OG会を企画したのです。
ただ、祝賀パーティーなど当然できませんので、オンラインでの開催です。
250人以上のゼミOB・OG・現役生を一同に集めたいのですが、場所は「Zoom」の上。
果たしてオンラインでお祝いの雰囲気を作れるのか。
先生がそれぞれの卒業生たちと話す時間を取れるのか。
お酒もご飯もないなかで話は盛り上がるのか。
不安だらけでしたが、最悪、先生だけが楽しんでくれればそれでいいや!
そう思いながらプログラムを企画して、当日の朝を迎えました。
開始すると、次々に参加者リストが伸びて、集まったのは70人以上。
そんな人数では会話もままなりませんので、参加者を学年ごとにグループ分けして、思い出話の花を咲かせてもらいつつ、
先生にそれらのグループを巡回してもらう時間を用意していました。
これが期待していた以上に盛り上がり、先生を交えた会話が終わらずに、予定時間をオーバーしてしまったほどでした。
最後はZoomの画面をスクリーンショットで、全員集合写真を撮影。
正直、全ての参加者からは感想は聞けずじまいでしたが、
『ありがとうございました。素晴らしい写真です。記念になります。』
と少なくとも先生が喜んでいただいたことが何よりです。
こういったイベントの企画や運営自体、普段の仕事で行っていることだからこそ、
「きっとできる」という確信があって企画を立ち上げることができたものです。
松本先生が導いてくれた広報やマーケティングという今の仕事、
その中で得た考え方やスキルを、ちょっとだけ還元できたかな、と感じています。
また、このイベントを機に連絡が取れるOB・OGで150人のLINEグループというゆるいつながりが生まれました。
自身の経験から、ちょっとした接点であっても、ゆるくつながっていること自体が価値になると感じています。
それは個人だけでなく、会社とお客様の関係も同じだと思います。
会うこと自体がはばかられる今だからこそ、これからも「ご縁」の一つひとつに思いめぐらせながら、
日々の業務を行っていきたいと思います。
日本財託 マーケティング部セールスプロモーション課
横尾 幸則 (よこお ゆきのり)
◆ スタッフプロフィール ◆
埼玉県大宮市出身の33歳。
マーケティング部セールスプロモーション課に所属し、
メルマガの執筆や広報活動を通じて不動産投資の魅力をお客様に伝える。
立教大学を退官こそしましたが、
松本先生は変わらずNHK『基礎英語』の監修などご活躍です。
ゼミ1期生として負けずに活躍する姿を見せ続けていきたいと思っています。