セミナーで講師をする現在の田島さん（左）と奥様と写る若いころの田島さん（右）

日本の歴史上、一番華やかだったであろう『バブル期』。

私は当時、前職の不動産会社で営業のチームリーダーとして
お客様に不動産をご紹介していました。

当時の不動産の価値は"不動産神話"とも呼ばれ
需要が高く、価格もうなぎ上り。

ひとりでも多くのお客様と商談するため、
怒号が飛び交う事務所の中で、若手は朝から晩まで電話をかけ続けていました。
売れない若手は精神をすり減らし、半年もすればほとんどが退職。

しかし、私の部下だけは誰ひとり欠けることなく残り続けており、
その事務所の中では異質な存在でした。

「どうして浩作さんのチームは誰も辞めないんだ？」

周囲からはよく不思議がられたものです。
ただ、それにはある理由がありました。

もちろん仕事を熱心に教えてはいましたが、それだけではなく、
仕事終わりにはほとんど毎日深夜まで部下を引き連れて
職場近くのスナックへ飲みに連れていきました。

そこで仕事の話はもちろん、部下それぞれに心ゆくまで話をさせます。
翌日、たとえひどい二日酔いだったとしても部下を責めず、
「俺が何とかするから帰って寝てろ」と、部下とともに仕事をこなしてきました。

そんな華やかな時代も、バブルが崩壊すると一変します。

バブル崩壊の原因は、個人の給与は上昇せず、
不動産だけが値を上げていく"資産インフレ"に陥ったことでした。

そのため、本来なら身の丈に合っていないはずの不動産を所有する人が増加し、
バブル崩壊と共に不動産神話が崩れ、私のお客様の中にも多大な債務を抱える方もいました。

どうにかしようと奔走はしましたが、どうにもならず、
そのショックから、不動産業界から身を引きました。

お客様の本当の幸せのために
『何が正解だったのか』と自問自答する日々は続きました。

そしてひとつの答えにたどり着きました。
それは、『借金を作らずに不動産投資を行うこと』でした。

そしてそれを実現する方法として確立したのが、『丁字戦法』です。

マンションをローンで1戸購入したら、そのローンを入居者の家賃収入と
自身の繰上返済で確実に返済していく。

それを繰り返すことで、借金のリスクを最小限に抑えながらマンションを増やし、
経済的自由にたどり着けるというものです。

バブル崩壊から十数年が経ち、日本の不景気が底を打ったころ、
日本財託に入社し、この『丁字戦法』とともに再び不動産を紹介し始めました。

するとひとり、またひとりと経済的自由を確立し、書籍を出版するオーナー様まで現れたのです。

さらに嬉しかったのは、バブル期にともに働いていた部下たちが、
職場を変えながらも厳しかった時代を乗り越え、不動産業界で働き続けていたことでした。

そして、それぞれの現場で『昔は浩作さんっていう豪快な営業がいて』と
私の話を広めてくれていたのです。

その話に尾ひれがつき、どんどん誇張され、気が付けば
『伝説の営業マン』と呼ばれるようになっていました。
そんな当時の部下たちとは、今でも親交があります。

そして今度こそ、本当の経済的自由をお客様にもたらすため、
19年以上にわたって、日本財託で不動産をご紹介してきました。

60歳を超えましたが、まだまだ第一線で、お客様に幸せをもたらしていきたいと思います。

日本財託　資産コンサルティング部　田島　浩作（たじまこうさく）

◆　スタッフプロフィール　◆
栃木県足利市出身の66歳。
資産コンサルティング部に所属し、東京中古ワンルームを通じて、お客様の老後の不安を解消することを目指しています。
不動産をご紹介しつつ、『歌う講師』としてセミナーにも登壇中。
昨年には丁字戦法を記した書籍を執筆。
著書"丁字戦法"でめざせ10年後の経済的自由