ひとり暮らしで知る父の苦労と母の味
2019/10/31
『ワンルームに住んだことのなかったら、ワンルームを自信を持って勧められないよね!』
これはある先輩社員から言われた言葉で、今でも引っかかっている言葉です。
入社当時は実家から職場が近いこともあり、女性のひとり暮らしも気がかりで、貯金もできることから実家から通っていました。
ただ、コンサルタントとしてお客様にワンルームをお勧めする中で、年齢を重ねるごとにこの言葉の存在が心の中で大きくなっていったのです。
『裕子はだらしないから、ひとり暮らしは無理じゃない?』
実家でくつろいでいると、両親からはたびたび、そのような言葉もかけられました。
確かにそれまで料理や洗濯など、家事からは程遠い生活をしてきたことも事実でした。
ただ、そういう自分を少しでも変えてみたい。
そんな思いもあって、およそ3年前からひとり暮らしを始めました。
ひとり暮らしを始めた当初は、憧れの新生活ということもあり、張り切って家事もこなしていました。
特に頑張ったのは料理です。
実家にいるころはほとんど料理をしたことがなく、最初は時間をかけながら、一品、一品作っていきます。
できた料理を食べてみると、自分の好みの味が口に広がります。
それは、『母の味』でした。
実家では、母が仕事と祖母の介護を行いながらも、毎日料理を出してくれたのです。
料理を口にしながら、母の苦労を思い浮かべました。
また、ひとり暮らし初日には、引っ越しでトラブルも起こりました。
洗濯機をつなげるための器具が、前の入居者にもっていかれてしまっため、取り付けられないとのこと。
幸いにも不動産会社に勤めていることから、管理会社ともうまく交渉することができました。
しかし、何も知らなければリスクと隣り合わせで新生活が始まっていたことでしょう。
初日からこんなトラブルに見舞わるとは。。。
そう思うのも、これまではこのようなトラブルもすべて父が対応してくれていました。
私の知らないところでも、きっと多くのことから守っていてくれていたに違いありません。
そのようなことも、ひとり暮らしを始めてから知ることができました。
ワンルームに住んだことで、ひとり暮らしの大変さや楽しさ、それから入居者がお部屋を選ぶ目線なども知ることができました。
なかなか照れくさくて感謝の言葉を伝えられていませんが、今でも、月に一度は実家に帰り、
父や母と顔を合わせて話をしています。
また、時間があればご飯に連れていってあげたり、一緒に海外旅行へ行ったりもしています。
できる限り元気な顔を見せながら、成長した姿を見せられるように、公私ともに頑張っていきたいと思います。
日本財託 資産コンサルティング部 阿久津 裕子(あくつゆうこ)
◆ スタッフプロフィール ◆
東京都北区出身。
資産コンサルティング部にて、東京中古ワンルームを通じて、お客様の老後の不安を解消することを目指しています。
毎年両親と旅行に出かけています。
今年は台湾へ足を運び、一緒に観光を楽しみました。