退去前の申し込みが6割!入居希望日に間に合わせる内装工事のポイント

2025/10/09

転勤や進学、賃貸借契約期間の満了など、
引っ越しのタイミングは人によってさまざまです。

そんな中、最近特に増えているのが、
前入居者の退去前に次の入居者が決まる『先行申込』です。

内装工事の完工時期が入居開始日に影響するため、
管理会社としても迅速な対応が求められます。

「どうしても今月の20日に入居したいんです」

切羽詰まった様子で電話をくださったAさん。
長年住んでいた寮を急きょ退去する必要があり、
新しい住まいをすぐに見つけなければなりませんでした。

入居希望日は8月20日。
前入居者の退去日は8月9日で、わずか11日間しかありません。

さらに、お盆休みが重なるため、通常なら内装工事を始めることが難しい状況です。
それでも、私たちは8月19日までに内装工事を完了し、
8月20日に無事引き渡しを行うことができました。

先行申込は早期の空室解消につながりますが、
一方で、期日までに工事を仕上げなければ、入居者に多大な迷惑をおかけしてしまいます。

そのため、当社では速やかな工事の実施と期日管理の徹底を目的に、
様々な取り組みを実施しています。

そこで今回のコラムは、当社の賃貸契約データをもとに、
先行申込のトレンドを紹介しながら、
内装工事期間を短縮するためのポイントについてお伝えします。

まずは、先行申込の詳細を見ていきましょう。

2025年の先行申込数は3,303件で、
総契約数に占める割合はおよそ6割にもなります。

10年前はおよそ4割ほどでしたが、
2023年頃から先行申込の増加傾向がみられ、
一昨年が4割、昨年が5割、そして今年が6割という結果です。

東京のワンルームマンションの賃貸需要の増加は、
2023年5月にコロナウイルスが5類へ移行したことを契機に
リモート勤務から出社回帰の流れが加速したこと、
そして多くの大学でもリモート授業から対面授業に切り替わったことも要因の一つです。

さらに最近では、インフレによる引っ越し控えで供給物件が減少した結果、
限られた物件への需要が集中し、東京の賃貸需要が一段と強まっています。

実際、当社の賃貸成約データを見ると、
コロナ禍の影響が残る2023年は退去から入居までに平均33.8日かかっていましたが、
2025年は平均20.2日と短縮し、空室期間は約2週間も短縮しました。

そのため、内装工事もより速やかに実施する必要があるのです。

そもそも、ワンルームマンションの内装工事は次の3つの工程に分かれています。
一つ目が、壁紙や床材の施工、二つ目が換気扇や水栓などの設備取り付け、
そして三つ目が仕上げの清掃です。

それぞれ専門の職人が工事を担当しており、
同時に施工することが難しいため、
適切な職人の手配と事前情報の共有が、期日通りに完工するポイントです。

特に、部材調達や各マンションで異なる工事申請の有無の把握、
工事規定への理解が不足していると工期が遅れ、
入居希望日に間に合わない深刻な事態になりかねません。

例えば、退去の連絡があった時点で、退去後に速やかに工事に着手できるよう、
申請が必要な場合、すぐに建物管理会社または管理組合に提出する必要があります。

当社では約32,000戸の区分マンションを管理しており、
各マンションの工事規定もしっかりと記録しているため、
必要な申請を速やかに提出することができるのです。

マンションのなかには、工事内容が確定しないと申請できないケースもありますが、
その場合は、オーナー様と相談のうえ、工事の方向性が固まった段階で即座に申請することで、
遅れが出ないよう努めています。

また、工事の進行スケジュールだけでなく、
内装工事の際に利用する部材や鍵、さらに設備交換の指定会社が
定められているケースがあります。

マンションごとに異なる、様々な規定も事前に把握しておかなければ、
速やかな工事着手は困難です。

実際、こうした事前に規定を把握していたからこそ、
期日までに完工できた案件もあります。

Bさんは20代のクリエイターで、前入居者の退去から10日後に上京し、
東京で新生活をスタートする予定でした。
お申し込みをいただいたのは、豊島区にある築19年のワンルーム。

課題は管理組合の規定で、工事内容が確定しないと、
事前申請を受理しないルールのため、
通常よりも工程管理と意思決定のスピードが求められました。

そこで、前入居者の退去の翌日には室内確認を行い、
即日オーナー様へ報告。工事内容を早期に確定し、速やかに申請を提出しました。

幸い、前入居者の入居期間が約2年で居室の状態が良好だったため、
必要最低限の工事に絞れたことも、短縮できたポイントです。
結果、無事にBさんの希望日からお住まい頂くことができました。

こうした工事申請と同時進行で、
内装工事の3工程に必要な協力会社の手配を行っていきます。

当社では30社の協力会社と提携し、専用のシステムで工事申請等の事前情報や
スケジュールを一元管理しています。

稼働状況をリアルタイムで把握できるため、
退去が集中する1月~3月の繁忙期であっても、
施工会社が見つからずに工事が着手できないといった事態にはなりません。

冒頭にご紹介した事例も、お盆前という時期もあり、
職人の確保と作業日程の調整が最大の課題となりましたが、
提携先30社のネットワークを活かし、お盆期間中も対応可能な内装会社を即時に選定。

工程全体を逆算して作業順を組み替え、
入居希望日の前日までに工事を完了させることができました。

手配にあたっても、現場から近隣の内装会社を優先することで、
職人の移動時間を削減し、現場作業に充てる時間を確保。
これにより工期短縮と工事品質アップに繋げてもらうなど工夫をしています。

また、短期間の工事になりますので、品質についてご心配なオーナー様もいらっしゃいます。
そこで、当社では施工した前後の工事箇所の写真を
オーナー様のマイページにアップロードしており、
適切な工事が実施されているかをご確認いただけます。

特に、工事品質に関しては、提携先との定期的な勉強会を通じて、
品質のバラつきをなくし、全ての工事で一定のレベルを保つよう努めています。

先行申込が増える中、完工まで期日がタイトになる案件も増加しています。
その分、退去から完工まで期間が短くなるほど、
オーナー様に1日でも早く日割り家賃をお届けすることができます。

今回ご紹介した取り組みに加えて、将来的な職人不足により、
工事着手が遅れることを防ぐためにも、自社施工の取り組みも開始しております。

先行申込の増加による工事期間の短縮化や職人不足など、
今後も様々な外部環境の変化が予想されますが、
どのような状況にあっても、
オーナー様に1日でも早く日割り家賃をお届けできる体制を
今後も強化し続けていきたいと思います。

日本財託管理サービス 管理部 Y・Y

◆スタッフプロフィール◆
東京都葛飾区出身の37歳。
管理部に所属し、入居者のお困りごとの対応、原状回復工事に従事しています。
次女が産まれ、家族を守るために筋トレを始めました。
コツコツ半年ほど継続して行っており、ようやく成果が出始めました。

SEMINAR・CONSULTATION

セミナー・相談会 開催中

あなたに合った方法で学べるから「不動産投資」のことが良くわかる!
日本財託でしか聞けない 不動産投資セミナー
こんな方にはセミナーがおすすめ!
  • 不動産投資をはじめて学ぶ方
  • 不動産投資の未経験者
  • 基本から応用まで幅広く知りたい方
  • なにから勉強したらよいかわからない方

当社オーナーの7人に1人がFIREを実現!
実践に基づく【鉄板ノウハウ】が学べます

  • 毎週変わる、セミナーテーマと特別講師!
    1億を稼ぐ資産家や現役サラリーマンオーナーが限定登壇
  • 普通のサラリーマンでも
    10年で経済的自由が目指せるテクニックを大公開
  • 値上がり、節税のようなうまい話ではなく
    長期的、安定的に家賃収入を得る方法が学べる
  • メリットからリスク、家賃収入の増やし方まで
    不動産投資がイチからわかる
※セミナー終了後に個別相談会も行っています!
しつこい電話や強引な営業一切なし 無料個別相談会
こんな方には相談会がおすすめ!
  • まず何から検討するべきか分からない
  • 投資用ローンを組めるか知りたい
  • 投資物件の情報が知りたい
  • 区分と一棟どっちで始めるべき?

他社からすでにご提案を受けている案件の
アドバイスも大歓迎です!

  • お好きな日時、オンラインで気軽に相談OK
  • いつまでに、どれぐらいの収入を作れるのか
    お伝えします
  • セミナーで伝えきれない投資の注意点もわかる
  • 資産を効率的に増やすローンの使い方、
    提携ローン、自己資金
    の活用法をご紹介
  • 投資のご質問やご不安な点を全てお答えします
※参加者には不動産投資の書籍をプレゼント!

当社はしつこい電話・強引な勧誘は一切行っておりません。
安心してお問い合わせください。

お電話でのお問い合わせ

営業時間/平日9:00~18:00

  • ご質問だけでもOK
  • 資料請求も承ります