金が史上最高値!急騰する旬な投資に惑わされず、堅実に資産を増やす投資戦略
2025/10/23
国内の金価格が過去最高値を更新しました。
2020年には約7,000円だった金価格は、
先月末時点で、1グラム2万円を突破。
これは5年前と比較すると、約3倍の値上がりです。
同じ5年間で日経平均株価が約2倍になっていることを考えると、
株式ではなく金を買っておけばよかったと感じる方もいるかもしれません。
なかには、今からでも間に合うのではないかと、
資産形成の手段として、興味を持ち始めた方もいるのではないでしょうか。
しかし、金価格が好調だからという理由だけで、
金投資を始めるのは、おすすめできません。
特に、投資の目的が将来の資産形成であるならば、なおさらです。
短期的な値上がり益を目指すのか、それとも安定的な収益を狙うのか、
投資の目的によって、選ぶべき投資先は異なります。
そこで今回のコラムでは
値上がりで注目を集める金投資の特徴を踏まえ、
将来の資産形成に欠かせない投資戦略についてご紹介します。
まずは、金投資の特徴について、詳しくみていきましょう。
金は株式や投資信託といった金融資産とは異なり、
不動産と同じ実物資産に分類されます。
インフレ局面で物価が上昇すると、
それに伴って金の価値も上がる傾向があります。
また、安定資産という一面もあるため、
外部環境が不安定になるほど、金価格も上昇します。
同じ実物資産の不動産と異なる点は、
金投資で利益を確定させるためには「売却」が必要だということです。
金は保有しているだけでは、手元に収益が入りません。
配当や利息といった、いわゆるインカムゲインを得ることはできないのです。
そのため、金で利益を得るには「安い時に買って、高い時に売る」ことで、
売却益を狙う必要があります。
これをキャピタルゲインと呼びます。
キャピタルゲインを得るには、
金価格が将来的にどう変動するのかを分析し、
相場動向を見極める知識や経験が求められます。
仮に、数回の売却がうまくいき、利益を出せたとしても、
継続的に利益を出し続けることができるでしょうか。
為替や金利、国際情勢など、さまざまな要因によって金価格は変動します。
こうした要因は個人の努力ではコントロールできず、
将来の値動きを正確に予測することは非常に困難です。
そのため、短期間での売買を繰り返し、金の値上がり益を狙う運用は、
安定した「投資」とは言えず、むしろ「投機」と言えます。
投資の目的が、短期的な利益を狙い、
余剰資金を使うのであれば、金も選択肢の一つです。
しかし、将来に向けて堅実に資産を築きたいと考えているのであれば、
キャピタルゲインを狙う投機的な投資法は適切ではありません。
あなたやあなたのご家族の将来のために、
堅実に資産を築くのであれば、キャピタルゲインではなく、
安定した収益、インカムゲインを目的とした投資が適しています。
その代表格が不動産投資です。
不動産であれば、家賃収入を得ることができます。
たとえば、都内のワンルームマンションであれば、
賃貸需要が旺盛で長期にわたって安定した家賃収入を期待できます。
ただし、頭金をほとんど入れず、ローンを活用して購入した場合、
家賃収入はローン返済に充てられるため、
投資当初は本来の目的であるインカムゲインにあたる
キャッシュフローを得ることは難しいかもしれません。
それでも、繰り上げ返済を行うことで、
キャッシュフローは増え、毎月安定的な収益をもたらす資産となります。
ひとたびローンを完済できれば、
その家賃収入を次の物件の再投資に充てることができ、
資産を着実に増やしていくことが可能です。
このようにインカムゲインが得られる安定した投資先をお勧めするのは、
資産形成には時間が非常に重要だからです。
サラリーマンにとって、短期売買で損失を出した場合、
その損失を取り戻すために、多くの時間が必要になります。
たとえば100万円の損失を給与から貯蓄で取り戻すには、
毎月3万円ずつ積み立てても3年近くかかります。
この点、売却を前提としない不動産投資であれば、
資産価格の変動は気にする必要はありませんし、
資産から負債を差し引いた純資産は毎年着実に増えていきます。
ローンが完済された不動産から得られる家賃収入は、
まさに「第2の給与」となります。
安定的に「お金が生む仕組み」を育てることこそ、
資産形成を成功に導く方法です。
今回、金価格の上昇はニュースでも取り上げられ、
気になる方も多いと思います。
今後も急騰が目立つ株式や暗号資産など、
「旬」の投資商品が話題になるはずです。
しかし、そのたびに目移りして短期売買を繰り返していては、
資産形成はなかなか進みません。
何より、大切な投資資金を減らしてしまうリスクもあります。
サラリーマンの資産形成において、
「資産を増やすこと」は重要ですが、
「資産を失わないこと」はもっと重要です。
家賃収入のように、毎月安定してお金が入る仕組みを作れば、
経済環境の変化に左右されず、資産形成を進めることができます。
堅実な投資が、目標の達成には一番の近道となります。
目先の「うまい話・儲かる話」に惑わされず、
不動産投資のように安定的に収入を得られる投資商品を
資産形成の軸に据えることをおすすめします。
日本財託 マーケティング部 F・M
◆ スタッフプロフィール ◆
タイ・バンコク生まれ
マーケティング部で、セミナーやHPの運営、
メールマガジンの執筆や広報活動を通じて
東京・中古・ワンルームの魅力を多くのお客様に伝えています。
祖母が先日90歳を迎えました。
卒寿のお祝いにメッセージ動画を送りました。
10年前、高校生の頃に2年ほど祖母と二人暮らしを経験していたので、
その頃の恩返しをしていきたいと思います。
元気に長生きしてほしいです。