「証券担保ローン」に潜む落とし穴!安定的に資産を増やすためのレバレッジ投資の鉄則とは

2025/11/13

「不動産投資よりも、
『証券担保ローン』で株に投資をしたほうが効率的ではないですか。」

先日、あるお客様からご質問をいただきました。

たしかに、最近では証券担保ローンを活用したレバレッジ投資が
SNSなどで注目を集めています。

「金融商品でもレバレッジをかけられる」という
新鮮さに興味を惹かれる方も少なくありません。
しかし、目先の効率を追求したあまり、
長期の安定を損なうことがある点には注意が必要です。

証券担保ローンの裏には
堅実な資産形成を大きく揺るがしかねない"落とし穴"が潜んでいます。

そこで、今回のコラムでは、
証券担保ローンの仕組みと、その背後に潜む3つのリスク、
そして不動産投資との違いについて解説します。

証券担保ローンとは、
保有している株式や投資信託などを担保にして融資を受けられる仕組みです。

金利はおおむね2~4%程度で、資金用途も限定されていません。

金融機関側から見れば、担保となる証券をすぐに売却して貸付金を回収できるため、
貸し倒れリスクの低い商品といえます。

こうした背景もあり、近年は多くの証券会社がサービスを提供しています。

「手元資金以上に株式運用ができる」

これだけ聞けばたしかに効率的に感じるかもしれません。
ですが、"お金を借りて投資をする"という行為には、本来リスクが高いため、
その仕組みを十分に理解しておくことが欠かせません。

例えば、500万円を年利5%のインデックス型投信で運用すると、
年間の運用益は25万円です。

ここで保有証券500万円を担保に金利3%で300万円を借り入れ、
合計800万円を同じ投信で運用したとします。

すると運用益は40万円となり、3%の支払利息9万円を差し引くと純利益は31万円。
自己資金だけで運用した場合よりも6万円多く利益が出る計算です。

SNSで話題になっているのは、こうした仕組みを利用したレバレッジ投資です。

ただし、上昇相場のときは有効でも、下落局面ではリスクが一気に顕在化します。
相場が下がったとき、すべての歯車は逆回転するのです。
それが「証券担保ローンの落とし穴」です。

証券担保ローンには、特に注意すべき3つの構造的なリスクがあります。

第一に、契約期間が短く条件が頻繁に見直される点です。

証券担保ローンは半年から1年ごとに更新があり、
そのたびに審査や金利、融資枠が変わります。
相場が下がったり、金融機関の審査基準が厳しくなった場合には、
融資枠が縮小されたり、金利が上がったり、
更新が認められず一括返済を求められることもあります。

第二に、担保評価が日々変動するという特徴があります。
証券担保ローンの借入上限額は、
担保証券の時価50~60%に設定されるケースが多くなっています。
例えば1,000万円分の株式を担保に500万円~600万円を借りられる計算です。

相場が20%下落して担保評価が800万円になると、
600万円を借り入れしていた場合、その融資割合は75%に上昇します。

一般的に70%を超えると「担保不足」とみなされ、追加担保の差し入れを求められます。
応じられない場合は担保証券が自動的に売却され、
残債があれば即時返済を求められることもあります。

第三に、担保と投資対象が同じ種類の資産である場合、
下落時のリスクが二重化する点です。

たとえばある株式を担保にして、その資金で別の株式や投資信託を購入した場合、
全体の相場が下がると、担保証券も投資先の株式も同時に値下がりします。
これにより損失が雪だるま式に拡大する可能性があります。

特に世界的な株安の局面では、
逃げ場がなく一気に損失が確定してしまう恐れもあります。

このように、証券担保ローンを活用したレバレッジ投資は
「短期」「変動」「連動」という3つの不安定要素を抱えています。

ただ、資産形成において、借入を活用すること自体は悪いことではありません。

安定した資産形成のためには、長期で返済計画が立てられ、
担保価値が安定しており、値動きの少ない資産を選ぶことが重要です。

これが、レバレッジ投資における基本原則といえます。

この観点から見ると、不動産投資はまさにその条件を満たしています。

不動産ローンは最長35年と長期で組むことができ、
担保となる不動産価格も比較的安定しています。

特に東京の中古ワンルームマンションは、賃貸需要が旺盛で空室リスクも低く、
家賃収入をローン返済の原資に充てられる点が強みです。

たとえ一時的に不動産価格が下落しても、売却をしなければ損失は確定せず、
長期的には資産を維持・拡大することが可能です。

しかも、現在のインフレ局面では家賃が上昇する傾向があり、
むしろ資産形成の追い風になります。

これは、相場の変動に日々左右される証券担保ローンとは対照的です。

積み立てNISAに代表される金融商品の投資は
長期にわたってコツコツと積み上げていくからこそ、効果を発揮します。
そして、長期の投資期間中には大きな相場の変動も経験するでしょう。

仮に、レバレッジを効かせた証券投資を実施していた場合、
大きな相場下落局面では取り返しのつかない損失を招きかねません。

変動の大きい投資商品で、短期目線で
レバレッジを効かせて投資することは危険性が高いのです。

実際、不動産投資であっても1990年初頭のバブル時代には、
短期的な売却益を目的にして、高金利で多額の借り入れをして
投資用マンションを購入する人がたくさんいらっしゃいました。

一転してバブルが崩壊したときには、
多くの方が借金の対応に大変な苦労をされました。

レバレッジを活用して投資をする際には、
売却益のようなキャピタルゲイン目的の短期投資ではなく、
インカムゲイン目的の長期投資であることが欠かせません。

証券担保ローンが注目されているのは、いまの相場が好調だからです。
「今がチャンス」という言葉ほど、危険な誘いはありません。
好調時こそ慎重に。
追い風のときほど、足元を見つめることが大切です。

焦らず、浮かれず、地に足をつけて、
長期的な視点に立ち、資産形成を行うことが、
堅実な資産形成の近道です。

日本財託 マーケティング部 セールスプロモーション課 K・R

◆ スタッフプロフィール ◆
大阪府熊取町出身。
マーケティング部でセミナー企画、ホームページ運営、メールマガジンの執筆を担当。
「東京・中古・ワンルーム」の魅力を多くのお客様に伝えています。
最近、ネットで見た「ワンパンカルボナーラ」に挑戦しましたが、
スライスチーズを使った結果まったく美味しくならず反省しました。
投資も料理も、手軽そうに見える方法ほどリスクがある――
そんな教訓を得た一件でした。

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