『人生の先生』から学んだ、視野を広く持つことの大切さ
2025/11/27

フクロウカフェでフクロウと戯れるK・Aさん
幼稚園の頃から、私はピアノを習っていました。
ひどい人見知りだった私を心配した母は、
転勤後も環境が大きく変わらないよう、
同じ先生の教室に通わせてくれたのです。
幼稚園から大学卒業まで、人生の半分以上、私を導いてくれた先生は
ただの「ピアノの先生」を超えた、まさに「人生の先生」でした。
ピアノの先生という一般的に温和なイメージとは対照的に、
指導は厳格で、物事の考え方も常に明快です。
だからこそ、私は学生時代の悩みや環境変化への不安など、
身近な出来事を先生に話すことが好きでした。
先生は、私の知らない多くの経験を基に、迷いをすっと切り分け、
ときに興味深く議論をしてくれます。
その言葉は、私の悩んでいた気持ちを落ち着かせ、安心させてくれました。
いつしか先生と過ごすレッスンは、ピアノだけではなく、
色々な考え方を知ることができる楽しみな時間と変わっていました。
なかでも、私が一番印象に残っている先生の考えは、
「視野を広くして、物事を見なさい」というものです。
物事は、関わる人数が多ければ多いほど、その人ごとの見え方がある。
時間が長ければ長いほど、複雑になる。
自分の側からだけ見て判断したり、思い込んだりすることは、
もったいないことだと。
友達と喧嘩をした時も、成績に悩んだ時も、
先生は私が思い至らない側面から叱咤激励してくれました。
私も、そんなふうに物事を見られる人になりたい。そう強く感じたことを覚えています。
大学卒業と同時にピアノレッスンは終わり、
しばらく先生とも連絡を取っていませんでしたが、
昨年、久しぶりに先生と会うことにしました。
当時の私は自分のキャリアに不安を感じ、転職活動をしていました。
若いうちの転職、そもそも今の環境を変えることにも迷いがあり、
先生にアドバイスをもらおうと考えていたのです。
先生に経緯を話し、意見を聞いたところ、先生は笑いながら
「それだけ考えがまとまっているなら大丈夫。
私にアドバイスを求める前に自分の中で判断がついているじゃない。」
と言ってくれました。
私が先生に伝えたのは、環境を変えずに残り続けるか、新しい環境に飛び込むか。
それぞれの選択肢の理由を話しているうちに、
先生からずっと言われてきた「視野を広くして、物事を見る」視点が、
自分のなかで根づいてきていることに気づきました。
この考え方は、今でも私が物事に取り組むときの軸となっています。
私は今、不動産投資を検討するお客様の問い合わせ対応と
顧客情報の整理を担当しています。
様々なお客様の物語に触れ、一人ひとりの立場を踏まえて多面的に捉えることで、
よりお客様に根差した提案ができると信じています。
日本財託 マーケティング部セールスプロモーション課 K・A
◆ スタッフプロフィール ◆
神奈川県川崎市出身。
マーケティング部セールスプロモーション課に所属し、
問い合わせ対応や顧客情報整理を行っています。
最近、映画鑑賞にハマっています。見たい映画が溜まってきたので一日で
複数本の映画をはしごする会を友人と計画中です。






