今日も机に向かう娘を見ながら
2026/02/12

娘と記念写真を撮るK・Sさん
私には、小学6年生の娘がいます。
今、娘は中学受験を目標に、毎日勉強に励んでいます。
受験を決めた理由は
「クラスの友だちが受験するから、自分だけ受けないのは恥ずかしい」という、
とても素直な気持ちからでした。
強い志望校への憧れというより、少し背伸びしてみたい。
そんな気持ちから始まった挑戦です。
昔は習い事が長く続かなかった娘が、今では週に5日、塾に通っています。
帰宅後、リビングで宿題や復習に取り組む時間もすっかり日常になりました。
机にはテキストや問題集が並び、横にはお気に入りのヤングドーナツ。
黙々と問題に向き合う姿を見ると「いつの間にこんなに頑張れるようになったのだろう」と、
胸が温かくなります。
勉強の合間には、ふっと子どもらしい一面も見せてくれます。
ボンボンドロップのシール帳をめくってにこにこしたり、
好きなアイドルのグッズを眺めて嬉しそうにしていたり。
集中していると思えば、ペン回しが上達していたりもします。
受験生らしさと12歳の幼さが混ざり合うその時間が、娘らしくて思わず笑ってしまいます。
その一方で、テキストの端に増えていくチェックの印や
間違えた問題に貼られた付箋を見ると、
ゆっくりでも確実に前へ進んでいるのだと実感します。
朝は眠そうな顔でテキストを開き、夜は少し疲れた表情で机を片づける。
その様子を見ていると、点数や結果以上に「今日も向き合った」という事実が
何より立派に思えるのです。
親としてできることは驚くほど少なく、声をかけるタイミングにすら迷ってしまいます。
励ますと負担になるかもしれないし、
黙っていると不安にさせてしまうかもしれない。
そんなことを考えながら、リビングの少し離れた場所からそっと見守る日もあります。
うまくいかない日があっても、娘はいつものように机に向かいます。
朝でも夜でも、テキストを開いて鉛筆を動かし、
その日その時の自分なりのペースで勉強を進めています。
その背中や、勉強を終えたあとふっと緩む表情を見ていると、
この家が娘にとって安心して戻ってこられる場所であってほしいと強く感じます。
娘の姿を見守る日々の中で、
私自身も「信じて待つ」ことの難しさと大切さを教わりました。
そして気づけば、こう思うようになっていたのです。
親の役目は先回りして助けることではなく、
どんな日でも安心して戻ってこられる"居場所"を用意しておくことなのだと。
特別な出来事があるわけではありませんが、
この何気ない日常の中で、
娘が自分なりに考え、悩み、進んでいく姿をそばで見守れることは、
親としてとても大切な時間です。
結果がどうであれ、この時間そのものが、
きっと娘の中に残っていくのだろうと感じています。
受験が終わって少し落ち着いたら、
パパの大好きなラーメンにまた一緒に行ける日をひそかに楽しみにしています。
日本財託管理サービス 管理部 施工管理課 K・S
◆ スタッフプロフィール ◆
神奈川県川崎市出身の49歳。
管理部施工管理課に所属し、退去後の原状回復工事を行っております。
先日、唯一の趣味であるラーメンを食べに、妻とふらりと出かけました。
私は黙々と味わうタイプで、妻は写真を撮って楽しむタイプです。
同じ一杯を前に、自然と心がゆるむ時間でした。






