親子3代の連(れん)
2026/10/08

三世代で阿波踊りするM.Cさん
私には2人の娘がいます。
今では2人とも母親となり、忙しい毎日を送っていますが、
私たち親子は今でも毎週のように顔を合わせています。
その理由は、親子共通の趣味である「阿波踊り」です。
始めたのは、長女が4歳、次女が2歳の頃。
幼稚園の保護者仲間に誘われたことがきっかけでした。
「せっかく子どもたちがやるなら」と、私も一緒に始めることにしました。
阿波踊りには「連(れん)」と呼ばれる団体があり、
私たち親子も高円寺の連に所属しました。
娘たちが幼い頃は、普段は着られない衣装を身につけたり、
周囲の大人から声を掛けてもらったりすることが楽しかったようです。
しかし、高学年になる頃には、
単に親子で楽しむだけの時間ではなくなっていきました。
阿波踊りには、腰を低く保ちながら踊る独特の動きがあります。
大人でもつらい姿勢ですが、上達するにつれて求められることも増えます。
時には、娘たちにも厳しい指導の声が飛びました。
親としては、見ていてつらく感じる瞬間もあります。
それでも練習の場では、親子ではなく、一人の連員同士です。
必死に踊る娘たちの姿を見ながら、あえて口を挟まず、見守ることも覚えました。
この「親子であっても、一人の人として向き合う」という感覚は、
その後の私たちの関係にもつながっているように思います。
娘たちが反抗期を迎えた頃には、親子で衝突することもありました。
朝から激しく喧嘩をして、それぞれ学校や会社へ向かう。
それでも夕方になれば、仕事や授業を終え、同じ連の練習に集まります。
そこでは朝の喧嘩はいったん切り離し、
「どうすればもっと良い踊りになるか」を一人の連員として話し合う。
そんなことが、何度もありました。
さまざまなすれ違いや喧嘩がありながらも、
親子が疎遠にならずにここまで来られたのは、
間違いなく阿波踊りがあったからです。
今では娘たちは子どもたちを指導する立場となり、孫たちも一緒に踊っています。
長女4歳、次女2歳から始まった阿波踊りは、
いつの間にか親子3代をつなぐものになりました。
これからも同じ連の仲間として、娘や孫たちと踊り続けていきたいです。
日本財託 債権管理部 シニアサポート課 M・C
◆ スタッフプロフィール ◆
東京都出身。
債権管理部 シニアサポート課として65歳以上のご入居者様対象に
行政と連携をとりながら連絡・訪問を行なっています。
娘とは週一回で会いながら、日々阿波踊りの研究をしています。






