会いたい人に会えない日々に、支えてくれた歌
2026/10/15

旅先で乗馬を楽しむS・Hさん
皆さんには「会いたいと思った時に会いたい人」がいるでしょうか。
家族や友人など、大切な人とは、いつでも会おうと思えば会える。
以前の私は、どこかでそう思っていました。
その考えが大きく変わったのは、2020年。
新型コロナウイルスが世界中に広がった頃のことです。
私は長年日本で暮らしていますが、両親は中国で暮らしています。
感染拡大によって中国では厳しい行動制限が敷かれ、
帰国することも、直接会うこともできなくなりました。
「食料は足りているだろうか」
「体調を崩したら、病院へ行けるだろうか」
「もし感染したらどうなるのだろうか」
考え始めると、不安は尽きません。
外出が難しい両親の代わりに、
日本から食料のデリバリーを手配したこともありました。
それでも、遠く離れた日本からできることには限りがあります。
そんな中、実際に両親も新型コロナウイルスに感染しました。
現地では医療機関もひっ迫しており、
顔見知りの方が亡くなったという知らせを聞いたこともあります。
会いたいのに会えない。
それまで当たり前だと思っていた日常が、
決して当たり前ではなかったのだと、初めて実感しました。
そんな時期に出会ったのが、中国の歌手・周深(シュウ・シン)です。
最初は男性とは思えないほどの透明感のある歌声に惹かれていましたが、
次第に歌詞にも心を動かされるようになりました。
特に心に残っているのが
「飲み込んだ涙が弱さを包み込み、もっと強くなろうと誓う。」
という一節です。
先の見えない状況が続く中、周深の歌を聴くと不思議と心が落ち着きました。
「きっと少しずつ良くなっていく」と信じることができたのは、
コロナ禍を経験して、
人とのつながりを以前より大切にするようになったからです。
会いたい人に会えること。一緒に食事をすること。
何気ない話をしながら、同じ時間を過ごせることは、
決して当たり前ではありません。
現在は、年に一度は中国へ帰り、両親と食事をしたり、
近況を話したりする時間を大切にしています。
そして、この経験は、今の仕事で人と接する時の気持ちにもつながっています。
現在、国際事業課で、日本に来て間もない入居者様と接することがあります。
祖国を離れて新しい生活を始める方のなかには、
慣れない土地で不安も多いと思います。
だからこそ、少なくとも暮らしの面では安心して過ごしていただけるよう、
一人ひとりの気持ちに寄り添っていきたいと考えています。
日本財託管理サービス 賃貸営業部 国際事業課 S・H
◆ スタッフプロフィール ◆
中国上海出身。
賃貸営業部 国際事業課に所属し、外国籍の入居者様やオーナー様への
サポート業務全般を担当しています。
旅行が好きで、毎年1回以上はどこかへ出かけています。
今年は石垣島を訪れ、美しい海と自然を満喫しました。






