今年の6月、前職の同僚に出産祝いを贈る機会がありました。

私自身も3年ほど前に長女を出産しており、
お祝いの準備をしていると、自分が子どもを産んだときのことが、よみがえってきます。

当時を振り返ると、決まって思い出すのが、
友人から出産祝いとともにもらった一枚のメッセージカードです。

その友人は前職で同じチームに所属していた1歳年下の後輩でした。

人にどう思われるかではなく、自分の信念に基づいて行動する性格で、
仕事でもお客様のことを第一に考え、
ときには会社の方針とぶつかることもありましたが
そうした衝突を恐れない、素敵な女性です。

そんな筋の通った生き方を私は尊敬していましたし、
仕事とプライベートの両方でとても仲良くしていました。

そんな友人からのカードには丁寧な字で

『あかりちゃん、誕生おめでとう！
あなたのお母さんはとても素敵な人です。
そのお母さんが選んだお父さんもきっと素敵な人でしょう。
お父さんとお母さんとたくさん笑って過ごしてね。
また会える日を楽しみに！』

と書かれていました。

メッセージを読み終えたとき、
心の奥底が熱くなると同時に、涙があふれてきました。

出産報告をすると、親族や知人から
「出産おめでとう。お疲れさまでした」と自分に向けられる言葉はありましたが、
娘宛てのメッセージは初めてでした。

自分が生んだ子どものことも、私と同じように大切に想ってくれている。

産後で気持ちが沈みがちだったこともあり、
心のこもったひと言ひと言が胸に染みわたります。

尊敬する友人からのメッセージのおかげで
改めて大切な家族が増えたことへの実感と嬉しさを再認識することができ、
前向きな心持ちでいることができました。

友人のメッセージはその後の私を少し変えてくれました。

目の前の人はもちろん、その先の家族らのことまで想像するようにしたのです。

自分の行いや言動がお客様ご本人の大切な人にも影響することを考えると、
仕事に取り組む姿勢はこれまで以上に丁寧になり、
また、プライベートでは家族ぐるみで付き合う人が増えました。

これからも、大切な人の存在を思える心でありたいと思います。

現在、メッセージカードをくれた友人は遠方に住んでおり、
お互いに家庭があるため、なかなか会う機会がありません。

いつか、娘とともにメッセージカードのお礼を言える日を
待ち遠しく思っています。

日本財託　資産コンサルティング部 　小宮　綾乃（こみや　あやの）

◆　スタッフプロフィール　◆

東京都台東区出身。
資産コンサルティング部に所属し、コンサルタントの提案資料の作成や
セミナーの運営サポートなどを行っています。

今年、長女が3歳になり、七五三を迎えます。
記念写真の撮影やお参りなどのイベントが控えており、今後の成長が楽しみです。