バレーボールに教わった一つの人生観
2021/02/18
仲間とビーチバレーを楽しむ渡辺さん(右)
私の人生と切っても切れないもの、それはバレーボールです。
バレーボールは小学4年生から始め、中学、高校、大学と続け、
社会人になった今でも、クラブチームに参加し、毎週のように試合に出場しています。
そんな「バレー漬け」の生活のなかで、プレーの技術を磨くことはもちろん、
私が最も大切にしている人生観の一つ「人のために行動すること」を学びました。
そのきっかけは小学5年生のとき。
当時所属していた地域のクラブチームは、同世代にバレーボールの現日本代表選手がいるほどの名門です。
当然、練習も厳しく、学校が終わると体育館に向かい夜まで練習、土日となると朝から一日中練習。加えて、監督からの指導も苛烈を極めます。
また、選手の層が厚く、私はたまに試合に出場する程度で、
レギュラーメンバーにはなれそうにありませんでした。
辛く苦しい毎日のなかで、だんだんと練習に行く足が重くなり、
ある日、ついに監督にクラブを辞める旨を伝えることにしたのです。
びくびくしながら監督に話を切り出すと、
練習時とは打って変わって穏やかな表情で理由を聞いてくれました。
私は、練習に耐えられないこと、バレーボールから気持ちが離れていっていることなどを一通り伝えた後、
「たとえ自分がいなくても、レギュラーでもないし、チームとしては困らないと思います」
気が付けばそうこぼしていました。
監督は私の話を聞き終えると、優しい口調で、
チームメンバーの中で誰よりも大きな声で掛け声を出していたこと、
試合では出場できなくてもベンチで声援を送り続けていたこと、
何よりみんなのことをきちんと理解し、知ろうとしている姿勢など一つ一つを伝えてくれ、
「このチームには君が必要なんだ」
と言葉を掛けてくれたのです。
自分のやってきたことは無駄ではなかった。
見てくれている人は見てくれているんだ。
自分なりの努力が認められ、存在自体を肯定された気がして、
涙がとめどなく溢れていました。
それからの私は少し変わりました。
依然としてレギュラーの座は遠かったものの、
練習には誰よりも早く顔を出し準備を行ったり、
靴がバラバラに脱ぎ捨てられていたら揃えたりするなど、
「人のためになること」は些細なことでも迷わず行動に移すようになりました。
その姿勢はいつしか自分のなかで当たり前の習慣となり、
社会人となった今でも、心の中に息づいています。
その原点となってくれた監督、ひいてはバレーボールには
ただただ感謝しています。
昨年、日本財託に転職し、1年が経過しました。
現在の業務では普段から様々な立場の入居者様とやり取りを行います。
その際は同じ目線で対応するだけでなく、
用件のほかにお困りごとはないか、一言添えるようにし、
少しでも助けになれるよう意識しています。
今後もバレーボールに教わった他者貢献の精神で、業務に邁進していきたいです。
日本財託管理サービス 家賃管理部
渡辺 真惟(わたなべ まい)
◆ スタッフプロフィール ◆
兵庫県高砂市出身。
家賃管理部に所属し、家賃の入金方法の変更手続きや、入居者様からの賃料に関してのお問合せ対応などを行っています。
色々な飲食店を訪れ食べ歩くのが趣味。特にハンバーグに目がなく、おいしいハンバーグ屋さんを探しています。