高齢入居者の見守りアラートが発出!一つの判断で命を救う高齢入居者の見守り活動

2023/08/10

先日、福島県伊達市で今年初めて40度を超す"酷暑日"が記録されました。

連日のように35度以上の猛暑日を観測するなど、今年も暑い日が続いています。

連日のように熱中症に関するニュースを目にすることで、
ご自身の体調管理に、より注意を払う方も増えたのではないでしょうか。

特に持病を抱えた高齢者であれば、体調管理の重要性はなおさらです。

万が一、一人暮らしの自宅で倒れてしまった場合、
発見が遅れてしまうと命を落とす危険性もあります。

こうしたリスクを踏まえて、当社ではご高齢の入居者様を中心に「見守り活動」を強化してきました。

そんな中、先月はじめ、当社が管理する物件で一人暮らしをする70代の男性入居者が
部屋で倒れ命の危機に直面しました。

今回のコラムでは、一人暮らしの高齢入居者の見守り活動を通じて、
万が一の事態に備える当社の対応事例をご紹介したいと思います。

日本全国で高齢者の割合は増え続けています。
当社の管理物件でも、現在70歳以上の高齢入居者は317人いらっしゃいます。

なかには頼れる親族がいないまま、
ひとりで生活を続けている高齢者もいらっしゃいます。

そんなご高齢の入居者様を中心に、当社では月に一度のご連絡や
自治体が提供する『見守りサービス』を活用しながら生活を見守ってきました。

その見守りサービスのひとつが、
ライトの点灯・消灯の動きを感知してアラートを発する「見守りソケット」です。

24時間ライトがつかない、または点灯したままになっていると
「異常値」として登録された連絡先へアラートが届きます。

ライトを交換するだけで見守りサービスを利用できる手軽さから、導入する高齢者も少しずつ増えています。

ある70代の男性入居者Aさんも見守りソケットを導入し、
当社の担当スタッフと自治体のケアマネジャーがともに生活を見守ってきました。

Aさんは、若い頃はビジネスマンとしてバリバリと仕事をされてきました。

しかし退職して年金生活となると、
もともとお酒好きだったことが災いし、健康に問題を抱えるようになったのです。

当社では2022年2月からAさんがお住まいになっている物件の管理をお預かりしていますが、
その時には心の病も発症し、その影響で酒量も増加。
飲酒によって、さらに体を壊してしまうといった悪循環に陥っていたのです。

精神状態が安定している間は、問題なく生活はできていましたが、
それでも健康問題の懸念は払しょくできず、Aさんとの相談のうえ、
今年に入ってから『見守りソケット』を設置しました。

すると7月上旬、設置した見守りソケットから異常を通達するアラートが発出。

すぐにケアマネジャーに確認を入れると、Aさんとは6月末に直接面談をしており、
そのときは元気な様子だったとのこと。

また、たびたび電気をつけっぱなしにしてしまい、
何度か"誤報"となってしまったアラートが過去にあったこともあり、
担当のケアマネジャーは翌日の訪問を検討していました。

しかし、こちらからAさんの携帯電話に連絡をしましたが応答がありません。

「万が一のことがあってからでは遅いので、今日訪問しましょう」

ケアマネジャーに提案して、すぐに一緒に訪問をすることにしたのです。

約1時間後、現地に到着しインターフォンやドアをたたきながらAさんに声をかけます。

しかし、室内から反応はありません。

万が一のことを考えすぐに警察を呼び、再度ドアの外から呼びかけますが、
相変わらず反応はありません。

最悪の自体を想定しながら居室内へ入室することにしました。

室内に入ると、居室で仰向けに倒れているAさんが目に入りました。

ライトやエアコンはつけっぱなしで、テーブルには食事をした形跡があります。
どうやら倒れる直前まで食事をしていた模様です。

「Aさん!聞こえますか?」

警察の方が直接呼びかけましたが反応がありません。

脈拍や呼吸が確認できたことから、
すぐに救急車を呼び病院へ搬送することになりました。

速やかに処置が行われたこともあり、命に別状はありませんでした。

Aさんは持病の進行や新たな病気の発覚などで
1週間ほど受け答えができない状況が続いていましたが、
現在はコミュニケーションが取れるまで回復しました。

しかし、ご高齢であることや持病も抱えていることを考えると、
お一人で生活することは困難です。

現在はケアマネジャーと相談を重ね、現在のお住まいからは退去し、
後見人を立てつつ施設への入居準備を進めている状況です。

持病の進行具合からも、仮に訪問を翌日以降にしていたとすると、
Aさんは最悪の事態に陥っていた可能性もあります。

Aさんをはじめとしたご高齢の入居者の皆さんが
安心して生活していけるような環境を整えること、
そして万が一の事態を事前に察知して、行動することは賃貸管理会社の使命です。

また、居室のなかで万が一の事態が発生して、その発見が遅れた場合には、
居室内の特殊清掃や残置物の撤去、さらに家賃を下げての次の入居者の募集など
オーナー様にとって大きな負担となってしまいます。

入居者様の生活の安全を守り、オーナー様の資産を守るためにも、
当社では高齢入居者の見守り活動を強化してきました。

ただ、なかにはプライバシーの観点から、自治体の見守りサービスや
見守りソケットのような安否確認サービスを拒まれる方もいらっしゃいます。

もちろん強要できることではありませんが、
万が一のことを考えれば、前向きに検討し導入を決断していただくことが望まれます。

そのため、当社では高齢入居者と頻繁にコミュニケーションを取り、
まずは信頼関係を築くことから始めています。

例えば、毎月の入金確認の際にはお電話を入れ、
御礼とともに最近の体調について伺います。
訪問をした際には、世間話も交えながら関係構築を進めています。

まだまだ暑い日が続くからこそ、
万が一の事態はいつ起きてもおかしくはありません。

これからも、自治体や様々な見守りサービスと連携し、
ご高齢の入居者様が安心して過ごせる環境を整えていきたいと思います。

日本財託管理サービス 債権管理部 S・K

◆ スタッフプロフィール ◆

神奈川県相模原市出身の35歳。
債権管理部に所属し、入居者様が抱える問題に向き合い、滞納家賃の回収や高齢の入居者様への
定期訪問を行っています。
最近は大好きなラーメンを週2回そばに切替る事により、体型維持を図っています。

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