低金利と円安に続く新たな潮流の到来!世界が東京に注目する理由
2025/06/12
『日本への不動産投資額が初の2兆円突破』
ジョーンズ・ラング・ラサール(JLL)の調査によると、
2025年1月~3月における、日本への不動産投資額が初めて2兆円を突破、
前年同期比23%増の2兆952億円を記録しました。
世界の都市別ランキングでは、東京が首位を獲得。
東京への投資額は110億ドル(約1.5兆円)で、
2位のニューヨークが73億ドル(約1兆円)に対して、
およそ1.5倍に達しています。
特に注目すべきは、海外投資家の動向です。
海外からの投資額は6,331億円で、
前年同期比3.7倍に急増しました。
なぜ、海外の投資家は東京にこれほど注目しているのでしょうか。
その背景には、日本国内における長年にわたる低金利に加え、
東京の不動産市場に起きている新たな変化に鍵があります。
そこで、今回のコラムでは、
海外投資家から熱い視線を集めている東京の
不動産投資市場の最新トレンドについて、お伝えしていきます。
まず、海外投資家が日本の不動産に投資する動機を見ていきましょう。
これまで日本への投資の後押しとなっていたものが、
低い金利と為替でした。
投資用不動産ローンの金利を主要国で比較すると、
米国の金利は6~7%、英国は4~5%、豪州6%であるのに対し、
日本は1~2%と低水準です。
世界的に見ると日本は圧倒的に低金利であり、
海外投資家にとって有利な条件で資金調達が可能です。
さらに、近年の円安も投資を後押ししています。
2015年の為替レートが1ドル=120円ほどでしたが、
2024年には一時160円を突破、
現在は、144円ほどになっています。
例えば、2,000万円の不動産を購入する場合、
2015年と比べて、2025年時点では2割程安く購入できる計算です。
低金利で資金調達がしやすく、しかも円安メリットによる割安感。
そこに加えて、いま新たに
『収益性の向上』という新たなトレンドが生まれています。
総務省の消費者物価指数によると、
インバウンド需要の影響もあり、2025年3月の宿泊料は
コロナ前の2019年比で約40%上昇しています。
米国のデータ分析大手、コスター・グループ傘下のSTRによると、
2024年に都内のホテルの平均客室単価は29,565円となり、
2023年比で2割以上の上昇。コロナ前の2019年比では55%の増加を記録しています。
上昇しているのは、宿泊料金だけではありません。
家賃に関しても上昇傾向にあります。
アットホームの調査では、
2025年4月の東京23区のシングル向け平均募集家賃が99,955円(前月比0.9%増)で、
11カ月連続で過去最高を更新しました。
同じように、当社の管理物件における賃貸成約データでも、
家賃の上昇傾向が見て取れます。
2025年1月~3月の間における30㎡未満の賃貸契約1,915件において、
平均成約賃料は80,667円となり、前年同期比で1,570円上昇しました。
これまでは、長く続いたデフレの影響で
家賃収入が上がりづらい局面でしたが、インフレ局面のいま、
家賃にも上昇トレンドの波が到来。
東京の不動産市場には、低金利や為替に続く第3のトレンドとして、
賃料の上昇という新たな潮流が生まれているのです。
他の海外の主要都市に比べて、
為替の影響で価格が手頃で、調達金利も安く、
さらに、これから収益性の向上が見込める東京だからこそ、
海外投資家から熱い注目を集めているのです。
国内にいると、日本の不動産の魅力が見えづらいかもしれませんが、
ひとたび海外から見ると、投資対象として非常に優れていることがわかります。
だからこそ、海外勢の大型案件の取得も盛んに行われています。
今年に入ってから米投資ファンドのブラックストーンが、
千代田区の複合ビル「東京ガーデンテラス紀尾井町」を約4000億円で取得。
香港系ファンドのガウ・キャピタル・パートナーズも、
中央区の商業施設「東急プラザ銀座」を買収するなど、活発な動きを見せています。
こうしたオフィスビルや商業施設など大型案件は、機関投資家向けですが、
東京中古ワンルームなら、個人投資家でも都心の一等地に投資可能です。
しかも、前述したようにワンルームマンションにおいても、
賃料上昇の実績が出ており、収益力が徐々に向上しています。
冒頭にご紹介したJLLによれば、
2024年の日本への不動産投資額は約5兆円でしたが、
2025年には投資額が6兆円近くに達すると予測されています。
世界中の投資家が注目している東京の不動産市場。
低金利、円安、そして賃料上昇という三つの追い風を受け、
いま東京はかつてないほど魅力的な投資先となっています。
そんな世界が評価する価値を、国内にいる私たち自身が見逃してしまうのは
非常にもったいないことです。
この機会に、改めて東京不動産の可能性に
目を向けてみてはいかがでしょうか。
日本財託 マーケティング部 セールスプロモーション課 K・K
◆ スタッフプロフィール◆
神奈川県横浜出身の46歳。
マーケティング部で、セミナーやHPの運営、メールマガジンの執筆や広報活動を通じて
東京・中古・ワンルームの魅力を多くのお客様に伝えている。
子どもに勧められてNetflixの「悪魔の計略」を見始めました。
頭脳戦を繰り広げるドキュメンタリーですが、ゲームのルールが難しすぎて、
毎回寝落ちしそうになっては怒られています。
私にとっては、まるで番組そのものが悪魔のようです。。。