10駅連結!巨大な地下ネットワークが生み出す、新たな東京の将来性

2025/09/18

9月も半ばを過ぎましたが、厳しい残暑が続いています。

この夏は、男性でも日傘を差したり、
ハンディファンを片手に歩く人の姿を多く見かけましたが、
この暑さでは無理もありません。

そんな時、見つけると嬉しいのが地下鉄の入り口です。
猛暑を避けるため、
地下通路を利用したいと考える方も多いのではないでしょうか。

都内には、こうした地下鉄の入り口が約1,300か所あるといわれています。

それだけ広大な地下ネットワークが張り巡らされており、
駅と商業施設、駅と駅を繋ぐインフラとして拡張を続けてきました。

拡張はいまも続いており、現在特に注目されている箇所が
東京駅と日本橋駅、京橋駅をそれぞれつなげる地下通路の開発です。

開通すれば「10駅連結」の巨大な地下ネットワークが2029年に誕生します。

そこで今回のコラムでは、
10駅連結の巨大地下通路の開発状況を紐解きながら、
東京の『地下経済圏』についてお伝えしていきます。

まずは、東京駅と日本橋駅、京橋駅をつなぐ地下ネットワークについて、
さらに詳しく見ていきましょう。

これまで東京駅周辺の地下通路網は、
東京駅を起点に大手町、日比谷、有楽町、東銀座方面へと広がり、
7駅を結び、全長18キロにも及びます。

日本橋駅と茅場町駅は約800メートルの地下通路でつながっていますが、
東京駅からの日本橋駅までの直通ルートはありません。

東京駅から日本橋方面へ、
約500メートル進んだ呉服橋交差点付近で、地下通路は途切れています。

東京駅と日本橋駅を地下通路で結ぶきっかけとなったのが、
呉服橋交差点付近で進行中の「呉服橋プロジェクト」です。

このプロジェクトでは、
地上44階、高さ約218メートルの超高層ビルが建設される予定で、
シンガポールに拠点を置くラグジュアリーホテルの最上級ブランドが入居します。

隣接地では、完成すれば日本一高いビルとなる「Torch Tower」を含む
「TOKYO TORCH」プロジェクトが進行中です。

これらの再開発により、地下に新たな出入口が整備される予定です。
この地下開発の理由は、容積率の緩和条件を満たすためです。

東京都には「都市再生特別地区制度」という仕組みがあります。

これは、デベロッパーがビルを建設する際に、
地下通路や歩行者空間を整備することで、容積率の緩和が認められる制度です。

つまり、デベロッパーは地下通路を作ることで、
建設するビルの延床面積を増やし、経済的なメリットを得ることができます。

実際、東京駅周辺で進められている再開発では、
都市再生特別地区制度を活用し、地下通路の整備が進められてきました。

これまでにも、2017年GINZA SIX、2018年東京ミッドタウン日比谷、
そして最近では、2023年東京ミッドタウン八重洲。
いずれの再開発で完成した商業施設も地下通路で接続しています。

さらに、2026年には大手町ゲートビルディングや八重洲口の再開発「TOFROM YAESU」が
完成予定で、2027年にはTOKYO TORCHも地下通路と直結する予定です。

このように地上の再開発をきっかけに地下ネットワークが拡大していき、
ついには10駅連結、全長約20キロメートルとなる巨大地下ネットワークが誕生するのです。

駅と駅、駅と商業施設の地下通路がつながることで、新たな人流が生まれます。

駅間の移動や乗り換えが便利になるだけでなく、商業施設間のアクセスも向上し、
地下通路そのものが新しい商業空間として機能することも期待されます。

東京でこうした地下通路、地下街が拡張していくのは、
駅や商業施設が近距離で密集しているからです。

東京駅周辺の地下ネットワークでは、
半径1.2キロ圏内に10駅が集まり、駅直結の商業施設はなんと35棟もあります。
この圧倒的な「密度」こそ、東京駅周辺の地下ネットワークが拡大し続ける理由なのです。

大阪の梅田駅にも、人気の地下街「ホワイティうめだ」があり、
アパレルやグルメを中心に180店舗、1日約40万人が利用するなど、
にぎわいを見せています。
さらに「ディアモール大阪」や「ドーチカ」といった地下街と地下通路でつながり、
大規模な地下ネットワークを形成しています。

しかし、駅同士を直結する地下通路の範囲は限られており、
地下通路と直結している駅は、梅田駅、東梅田駅、西梅田駅のわずか3駅。
地下ネットワーク全体も半径700メートル程度にとどまっています。

一方、都内の地下ネットワークは東京駅だけにとどまりません。
渋谷駅や池袋駅など、ターミナル駅周辺にも巨大な地下ネットワークが存在しています。

とりわけ注目されるのが、1日300万人以上が利用する世界一のターミナル駅である新宿駅です。

JR線に加え、東京メトロ、小田急線、京王線、西武新宿線など、
複数の鉄道会社が交差しています。

地下通路は約7キロにわたり広がり、高島屋、伊勢丹、ミロード、マルイなどの商業施設と直結。
さらに、新宿西口駅、新宿三丁目駅、都庁前駅とも地下通路でつながっています。

しかも現在は、西武新宿駅とJR新宿駅を結ぶ約140メートルの
新たな地下通路の計画も進行中です。

物理的にはそれほど離れていないにもかかわらず、
乗り換えやアクセスの不便さから「近くて遠い」といわれてきた西武新宿駅とJR新宿駅。
この両駅が地下通路で直結することで、利用者の利便性は飛躍的に高まります。

東京の地下街がこれだけ広がった背景には、
交通利便性の向上や経済活性化といった目的がありますが、
世界に目を向けると、異なる理由で地下ネットワークが発達した事例もあります。

例えばカナダでは、厳しい冬の寒さを避けるために開発が進められました。
全長33キロメートルに1,200のオフィス、2,000の店舗、200以上のレストラン、
7つのホテルを結ぶ世界最大級のモントリオール地下街は、
毎日50万人以上の人々に利用されています。

つまり、厳しい生活環境を避けるために地下の経済活動が活発化していったのです。

厳しい環境という意味では、地球温暖化の影響やヒートアイランド現象もあり、
夏場の東京の気温は年々上昇しています。

強い日差しを避けるために、地下通路を積極的に活用していく人も増えることが予想され、
そうなれば、これまで以上に人流が生まれ、さらに地下ネットワークが
発展していくことも考えられます。

実際、本来は夏休みで稼ぎ時でもあるレジャー施設でも
猛暑のために来場者が減り、稼働率が下がっているという報道も目にします。

これから東京では日本一の高さを誇るビルをはじめ、
様々な大規模再開発が控えています。

東京の将来性を考える際には、地上の高層ビル群を見上げるだけでなく、
足元で拡大を続ける地下経済圏にも注目してみてはいかがでしょうか。

日本財託 マーケティング部 F・M

◆  スタッフプロフィール ◆
タイ・バンコク生まれ
マーケティング部で、セミナーやHPの運営、
メールマガジンの執筆や広報活動を通じて
東京・中古・ワンルームの魅力を多くのお客様に伝えています。

先日、兵庫にいる高校の同級生が東京に遊びに来ました。
東京駅周辺を散策したり、三軒茶屋ではしご酒をしたりと久々の再会を楽しみました。
東京タワーや目を引く広告にはしゃぐ友人のリアクションをみては、上京したての頃を思い出しました。

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