投資しすぎて生活苦!?「NISA貧乏」から考える投資の目的と続け方

2026/03/26

投資をしているのに、なぜか生活が苦しい。
そんな違和感を抱えている人が、いま増えています。

友人との飲み会を断り、投資信託に資金を集中。
インターネット証券のアプリを開き、増えていく評価額を見つめるのが日々の楽しみ――。

先日の日経ビジネスでは、
生活費を切り詰めて投資に資金を回す、ある20代男性の事例が紹介されていました。

年収は平均を上回る水準にもかかわらず、
昼食は自宅から持参したおにぎりとインスタント味噌汁。
浮いたお金はほぼすべて投資信託へ。
新NISAの年間投資枠360万円を最速で埋めることが目標だといいます。

生活費を切り詰めてまで投資額を増やす行動は、
若い世代を中心に広がる「NISA貧乏」と呼ばれる現象として注目されています。

NISA貧乏とは、趣味や遊びを控え、収入の多くを投資に回すことで、
日々の生活費が圧迫されている状態のことです。

確かに、若いうちから投資額を増やせば複利効果が働き、
将来得られるリターンは大きくなります。

だからこそ「早く始めるほど有利」という考え方は、
資産形成の世界では半ば常識のように語られてきました。

しかし、投資は本来、人生をより良くするための「手段」であり、
「目的」ではありません。

投資そのものが目的化し、その先にどんな生活を実現したいのか、
資産を持った後に何を叶えたいのかが見えていない状態であれば、
一度立ち止まり、投資の目的を整理し直すことが大切です。

そこで今回のコラムでは、「NISA貧乏」という現象をひも解きながら、
より豊かな人生を実現するために必要な投資の"目的"と"持続性"について考えていきます。

SMBCコンシューマーファイナンスの調査によれば、
20代の月々の平均投資額は、新NISA開始直前の2023年には2万3589円でしたが、
2025年には2万9678円となり、6000円以上増加しています。

その一方で、月々の小遣いは3万7096円から3万2159円へ減少し、
趣味や遊びへの支出も1万9027円から1万6596円まで減っています。

インフレによって生活費が上がりやすい状況にもかかわらず、
娯楽支出が減っていることから、
可処分所得が投資に回っている可能性が伺えます。

こうした変化の背景には、
新NISAの開始によって投資がより身近なものになったことがあります。

多くの人が資産運用に関心を持つようになった一方で、
投資の目的や自分自身の資金計画を十分に考えないまま、
周囲の動きに合わせて投資を始めるケースも増えています。

「早く始めないと将来が不安」
「周りも投資をしているから自分もやらなければ」

こうした将来への漠然とした不安や、周囲も投資を始めているという同調圧力が重なり、
生活費を削ってまで投資額を増やすケースも見られているのです。

本来、先に決めるべきなのは「いくら増やしたいか」ではありません。
「どのような生活を、いつ実現したいのか」という人生設計です。

たとえば、仕事に縛られず自由な時間を過ごしたい、
子どもに十分な教育の選択肢を与えたい、
老後も不安なくゆとりある生活を送りたいなど、
実現したい暮らしによって必要な金額は異なります。

つまり、お金の額そのものは目的ではなく、
それを実現するための手段にすぎません。

たとえば、「1億円をつくること」自体を目標にしてしまうと、
目的が置き去りになったまま、手段であるはずの資産額を最大化しようとしがちです。

ただ、実際には、想像よりも少ない金額で目的を実現できるケースも少なくありません。

また、目的が明確でないまま投資を始めてしまうと、
周囲の投資額や市場のニュースに影響されやすくなります。

その結果、生活費を削って投資額を増やしてしまったり、
周囲の動きに振り回されて、本来の自分のペースを見失ってしまったりするのです。

こうした状態は、「NISA損切り」と呼ばれる行動にもつながります。
目的が曖昧なままでは、下落時に判断軸を持てず、投資を続けられなくなるのです。

将来のために今を犠牲にして身の丈を超える投資資金を積み上げる。
また、短期的な値動きに翻弄されて売買を繰り返してしまう。

これでは投資を継続することができず、
長期投資の複利効果を享受することはできません。

継続的に投資を行うためには、生活状況に応じて積立額を調整でき、
価格変動にも振り回されにくい投資が求められます。

こうした視点で考えたとき、一つの選択肢となるのが不動産投資です。

不動産投資は、投資用ローンを活用しながら、
家賃収入によって返済を進めていく仕組みです。

さらに、繰上返済を組み合わせることで、
資金に余裕があるときには返済を進め、余裕がないときには無理に行わない、
という調整も可能になります。

たとえ繰上返済を休んだとしても、
返済は家賃収入を通じて進んでいくため、
生活とのバランスを取りやすいのです。

また、不動産投資は日々の不動産価格の上下は少なく、
家賃収入という形で収益が積み上がっていくため、
短期的な値動きに一喜一憂しにくい点も特徴です。

ただし、空室が常態化するようなエリアでは、
家賃収入が安定せず、こうした仕組みは成り立ちません。

だからこそ、賃貸需要の安定したエリアの物件を選ぶことが重要です。
その一つが、人口の流入が続く「東京」の物件です。

東京は、進学や就職をきっかけに人が集まり続ける構造があり、
単身世帯も多いことから、ワンルームを中心とした賃貸需要が安定しやすい特徴があります。

そのため、空室リスクが低く、
家賃収入が途切れにくい環境をつくることができます。

このように、「今」の生活とのバランスを保ちながら
「未来」のための資産形成を進められる点が、この運用法の大きな特徴です。

投資をしていると、ついつい資産額や利益額にばかり注目してしまいます。

しかし、本当に大切なのは、数字そのものではなく、その先にある暮らしです。

投資は、誰かと比べるものではなく、
金額の大きさだけで価値が決まるものでもありません。

投資とは、「お金を増やす行為」ではなく、
その先にある暮らしを実現するための手段です。

ご自身の投資の目的を、いま一度振り返ってみてはいかがでしょうか。

日本財託 マーケティング部 セールスプロモーション課 K・R

◆ スタッフプロフィール ◆
大阪府熊取町出身。
マーケティング部でセミナー企画、ホームページ運営、メールマガジンの執筆を担当。
「東京・中古・ワンルーム」の魅力を多くのお客様に伝えています。
先月、タイ旅行に行ってきました。
料理が彼女の口に合わず、「塩コショウが足りない」とご機嫌ナナメ。
私たちが海外で生活することは難しいようです。

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