飲食店で楽しむG・Iさん

3年ほど働いた前職は、
退去する入居者様の立ち合いを代行する
社員6人程度の小さな会社でした。

賃貸管理会社から依頼を受け該当のマンションに伺い、
室内の損耗具合をもとに、その場で退去費用を算出。
退去される入居者様から合意を得ることが主な仕事です。

実は以前引っ越しをする際、
自分自身が退去対応をしていただいたことをきっかけに
前職の会社を知り、入社しました。

とはいえ、それ以前は不動産とは全く関係のない仕事をしていたこともあり、
当初は、退去対応どころか、不動産に関する知識もほぼなく、
文字通りゼロからのスタートだったのです。

まずは上司や先輩方の現場についていき、一連の業務を学ぶものの、
業務の流れについていくことで必死。
専門的な内容はなかなか覚えきれません。

そんな状況の中、入社をして1か月ほど経つと、
「これ持って一人で対応してみて」と
修繕の単価表を渡されて独り立ちすることになりました。

ただ、室内をパッと見ても、
どこをどのように修繕すればよいのか、全く分かりません。

自分では判断のつかないものについては、
その都度、修繕を担当する協力会社の担当者や上司に連絡し
状況を伝えて判断を仰ぎました。

なかには、なかなか作業が進まない私に、
気分を害される入居者様もいらっしゃいました。
それでも、なんとか必要な修繕箇所をお伝えし、
金額を提示して、ご納得いただければ完了です。

まずはお客様にご納得してもらい、署名を頂くことを目標に
1件1件、着実にこなしていきました。

しかし、ある立ち合いでは、その署名をいただけないこともあったのです。

依頼を受けたあるお部屋は、外国籍の方が入居されていました。

部屋に入室すると、なんと土足で生活をしていたのです。
さらに備え付けの家具や内装もところどころ壊れており、
高額な修繕費用が想像できたのです。

算出した金額を提示すると、
「退去時にお金を支払うと思っていなかった！」と断固として拒否。

とはいえ、私も引くことはできないので交渉を続けていると、
ついには壁を殴りだして暴れ始めたのです。

大声や壁を叩く音を聞きつけた近隣の方が通報したのか、警察が到着。
そこでようやく終息に向かいました。

最終的にはお支払い頂きましたが、
契約内容をよく理解していない方や、修繕金額が納得できない方に
どのように説明するのが最適か、試行錯誤しながら取り組んできました。

その結果、入居者様やオーナー様、協力会社様、そして当時は管理会社様に対し、
"四方"全員が納得できる形で交渉し、案件をまとめることができるようになったのです。

そして3年ほどの経験を積み、
昨年、日本財託に入社いたしました。

現在は、退去後の内装工事の提案や手配を行っています。
ご提案の際には、オーナー様が工事内容を理解しやすいよう、
前職で培った丁寧でわかりやすい説明を心がけています。

これからも円滑な工事を通じて、オーナー様の大切な資産を守れるよう
前職の経験を活かしながら精進していきたいと思います。

日本財託管理サービス　管理部営業2課　G・I

◆　スタッフプロフィール　◆
福岡県久留米市出身の31歳。
管理部営業2課に所属し、退去後の内装工事の提案を行っています。
現在は宅建の取得を目指しています。
自宅ではなかなか集中できないので、常にテキストをバッグに入れて出先で勉強しています。