「努力は必ず報われる」の真意
2025/06/19
ポテトの量に驚くA・Aさん
小学生からバドミントンを始め、
中高一貫校でもバドミントン部に入部しました。
高校を卒業する先輩を送り出すセレモニーに参加した際に聞いた、
1人の卒業生の忘れられない言葉があります。
「努力は必ず報われるという言葉を、私は信じません。」
小学生時代の所属クラブが同じで、
憧れの先輩だったこともあり、衝撃を受けました。
子どもながらに努力が実り、成果につながった経験があった私にとって、
当時はこの言葉が示す意味を理解できていませんでした。
しかし、この言葉に対する印象は時が経つごとに変化していきました。
中高時代は試合に出られなかったり、大きな怪我をしたりと
純粋にバドミントンを楽しむことができませんでした。
先輩の言葉はそのままの意味で、
努力はまったく報われないものなのかもしれないと感じていました。
それでもめげずに競技を続ける選択をした大学で、
この言葉の解釈を決定づける出来事がありました。
大学3年時、関東大学リーグの団体戦に出場する機会をもらったのですが、
そこで3連敗してしまい、レギュラーを外されたのです。
当時の私は、ここが勝負所という場面で、
重圧を意識しすぎてしまい、プレーに集中できていませんでした。
腐りそうにもなりましたが、
レギュラーを奪われた悔しさが、練習の原動力になりました。
「競った場面でもいつも通りのプレーができれば必ず勝てる。
そして努力を続ければ誰かが見ていてくれる」
その信念を持って練習を続けました。
その努力の甲斐あって
1年後、同じリーグ戦で出場の機会を得ることができました。
出場するのは2勝1敗で迎えた4試合目。
勝てばチームの勝利が決まる「勝負所」です。
その日は点を取っても取られても動じることなく、
自分がやるべきことだけに集中できました。
周囲のプレッシャーや状況を完全に排除し、
純粋にバドミントンだけに向き合えていたのです。
結果、試合には勝つことができ、自分の課題を克服することができました。
どんな状況でも自分がやるべきことに集中できるかどうか、
それが強さの本質だと理解できた瞬間でした。
この出来事を経て、先輩の言葉の捉え方が変わりました。
努力をしても数字として報われないことはあるかもしれません。
ただ、努力が無駄になることは絶対になく、
継続していれば結果には表れなくても、必ず自分の中に
何らかの学びや成長があるという意味だと解釈しました。
この価値観を得たことで、
つまずいても、嫌なことがあっても、
以前より踏ん張れるようになりました。
今後も思いがけない失敗や悩むこともあると思いますが、
その経験もきっと意味があると信じて、これからも前に進んでいきたいと思います。
日本財託 仕入事業部 A・A
◆ スタッフプロフィール ◆
宮城県仙台市出身。
仕入事業部にて、販売物件の仕入れを担当しています。
学生時代はバドミントンをトータル16年やっていました。
最近はKPOPアイドルのライブに行くのが大好きで、今年既に6回参戦しています。