ヨーロッパでの一人旅
2025/09/04
アルプス山脈をバックに写真を撮るT・Dさん
2024年6月、私は人生初の一人旅でヨーロッパを訪れました。
長年憧れていた場所ではありましたが、
仕事に追われて旅行を考える余裕はなく、真剣に計画したことはありませんでした。
しかし、前職を退職する際、
2か月間の長期休暇を得たため、思い切って決断したのです。
長期の旅行だからこそ、旅程は現地で柔軟に決めることに。
事前に準備したのは、航空券2枚、
ヨーロッパの電車乗り放題1ヶ月分のチケット、そして5日分の宿泊先のみ。
英語すら自信がない私にとって、現地でのトラブルを考えると少し不安もありましたが、
それでも期待が胸を膨らませていました。
ただ、旅行は思った通りには進みませんでした。
1日目、目的地のスイスへの移動中、経由地点であるトルコの空港での出来事です。
Wi-Fiが繋がらず、乗り換え窓口を探すのにも一苦労。
空港のスタッフに尋ねても、言葉がうまく通じず対応にも気遣いを感じられません。
(なんだか冷たいな)
3時間ほど迷いながらも、なんとか自力で窓口にたどり着きましたが、
気分は落ち込み、涙が出そうなほどでした。
スイスに到着すると街中にタバコやガムが散乱しており、
ヨーロッパの理想とは程遠い現実に、さらに心が沈んでいきました。
そんななか、出会ったのがドイツ人のAさんです。
オランダ行きの電車を待っている間、電車が正しいか心配になり、思い切ってAさんに尋ねました。
「この電車はアムステルダム行きですか?」
Aさんは明るく「合ってるよ!」と答えてくれました。
その一言で、Aさんのフランクで優しい人柄が伝わり、心が温かくなりました。
その後、電車の中で座っているとAさんが隣に来て、話しかけてくれます。
「どこから来たの?」「これから何をするの?」
翻訳機を使いながらの会話でしたが、話は盛り上がり、
すぐに打ち解けて連絡先を交換しました。
数日後、オランダからベルリンへ戻る際、
Aさんに連絡をすると「会おう!」とすぐに返事が来ました。
サッカーのパブリックビューイングができるバーで再会。
現地のサッカー熱を体感し、一体となって応援する貴重な一夜を過ごしました。
その後も街で出会う人々と微笑みを交わし、
スイス人や日本人と意気投合するなど、
ヨーロッパの人々とのつながりを感じることができたのです。
旅行が終わるときには、最初の冷たい印象は完全に消え、
「コミュニケーションを大切にする温かい街」という印象だけが残っていました。
旅を通じて学んだ最も大きなことは、人と人とのつながりの大切さです。
携帯をほとんど見ず、現地で困った時に助けてくれる人たちに感謝しました。
言葉が通じなくても、その優しさに触れ、心温まる瞬間をたくさん感じました。
日本財託で私が今行っている仕事も、まさに「ご縁」をつなぐ仕事です。
不動産投資を通じて、多くのオーナー様とのつながりを大切にし、
共に成長していけるような関係を築いていきたいです。
日本財託 資産コンサルティング部 T・D
◆ スタッフプロフィール ◆
神奈川県横浜市出身の32歳。
コンサルタントとして、東京中古ワンルーム投資を軸に
お客様の資産形成のお手伝いをしています。
7月、弟に子供が生まれてから、家族で集まる時間が増えました。
家族の温かさを改めて感じ、この繋がりをもっと大切にしようと思いました。