当たり前じゃない家族の時間を楽しむために
2025/09/25
家族との食事を楽しむM・Yさん
「母さんの誕生日にサプライズをしたい」
家族でのビデオ通話を終えた後、父親からそう言われました。
私の家族は月に1回ほどの頻度でビデオ通話をつないで、
近況報告や家族で観戦しているNBAの話などをしています。
7月に行ったビデオ通話が終わった後、
私と弟あてに父から電話がかかってきたのです。
最初は何か緊急の要件かと緊張しましたが、
それは1カ月後に迫った母親の誕生日にサプライズを行いたいという相談でした。
そもそも私の母は自分の誕生日への関心が薄いため
自分からそのことを言い出さない人です。
さらに今回は家族ぐるみで仲良くしている友人家族が遊びに来る日と
私たち兄弟の帰省が誕生日と重なる予定でした。
お祝いするタイミングが無いまま母の誕生日が終わることを危惧した
父が考案したことこそ、サプライズ企画だったのです。
私たち兄弟はこれに喜んで同意し、
父はケーキを、私と弟はプレゼントを用意し当日に渡すことにしました。
迎えた当日、サプライズを意識しすぎて、
私以外は誰も『おめでとう』のLINEを送らないというトラブルがあったものの、
準備は滞りなく進んでいきました。
友人家族を交えた夕食もほとんど終わり、
食後のコーヒーを飲むかどうか話していた時、
弟の手によって照明のスイッチが押され、リビングが暗転します。
同時に隣の部屋で用意していたケーキが運ばれ、
「Happy Birthday to You」の合唱がスタート。
歌い終わった後に、それぞれ用意していたプレゼントを渡します。
私が用意したタンブラーと弟が用意したハンディファン、
さらに友人家族が用意してくれた紅茶のセットを受け取った母は、
嬉し涙を流していました。
友人家族の協力もあり、サプライズは大成功に終わったのです。
私はこのサプライズのように家族で楽しむことができる機会を
なるべく多く作りたいと考えています。
私や弟の進学や父の単身赴任で、住む場所が離れてしまったことや、
祖父母との別れを通して、ずっと家族と一緒にいられるわけではない
という当たり前のことに気づかされました。
そのため両親に親孝行ができるタイミングや
弟と一緒にゲームをする予定などは自発的に作るよう意識しています。
社会人になって1年半経ち、この生活にも慣れてきたので、
今までとは違ったアプローチで計画を立てる予定です。
今は仕事を頑張って、NBAを現地で観戦する
アメリカ旅行をプレゼントしたいと考えています。
日本財託 マーケティング部 M・Y
◆ スタッフプロフィール ◆
広島県広島市出身の24歳。
セミナーの運営やメールマガジンの執筆を通じて、
東京・中古・ワンルームの魅力を多くのお客様にお伝えしています。
サプライズ成功まで、父は母に対しておめでとうと、
あえて言わないことを決めていたそうです。
ですがテレビで流れていたプロ野球で、たまたま母と同じ誕生日だった選手が、
会場中に祝われるというアクシデントが発生。
それでも『おめでとう』を言わなかったので、気まずい空気になったと聞きました。