夢を追い続けた6年間が教えてくれたこと
2025/11/13

ボイスドラマ音声の収録をするM.Kさん
学生時代の私は、夢中になれることがありませんでした。
やりたいことがあっても「どうせ叶わない」と始める前から諦めてしまう。
将来も普通に働いて、普通の生活をしていくのだろうなと漠然と考えていました。
そんな私に転機が訪れたのは、大学1年生の夏。
あるきっかけで、小さな音楽イベントに行くことになりました。
イベントに登壇していたのは、同世代の若いグループ。
お世辞にも歌が上手いとは言えませんでしたが、
それを感じさせないほどの圧倒的な熱量に衝撃を受けました。
そして、イベントのMC中、メンバーの一人が話した言葉にさらに驚かされます。
「大学を休学して、夢を叶えるために今ここにいる。」
大学を休学してまで夢を追い続ける情熱に、
「私は今何をやっているんだろうか。始める前から諦めてしまってよいのか」と
ハッとさせられました。
イベント終了後、私はすぐに行動を開始。
以前から憧れていた声のお芝居の世界へ踏み出すため、
大学に通いながら行ける声優学校を探しました。
体験レッスンを受け、翌月には入学。
こうして、大学とレッスンの両立の日々が始まったのです。
学費を稼ぐためのアルバイトをしながら、自主練習を重ねる日々。
毎日は目まぐるしく過ぎていきました。
そこから約6年間。
全力で挑み続けましたが、
デビューの夢を叶えることはできませんでした。
数え切れないほどの理不尽さと悔しさを経験しました。
それでも、これまでの日々とは比べものにならないほど、充実した新しい毎日でした。
自分のやりたいことに勇気をもって踏み出し、
情熱を注いだ年月があったからこそ、
新たな好奇心が芽生えたとき、 迷わず踏み出せるようになりました。
挑戦することが、以前よりずっと簡単だと思えるようになったのです。
この挑戦の日々で、失敗しても前に進めること、
そして失敗は決して悪いことではないことを学びました。
これからの人生も、できない理由を並べるのではなく、
「どうすれば実現できるか」を柔軟に考え、
たとえ小さな一歩でも、ためらわず踏み出せるように、
自分自身と誠実に向き合っていきたいと思います。
日本財託 経理部 M・K
◆ スタッフプロフィール ◆
東京都小平市出身の27歳。
経理部 財務チームに所属し、他部署からの依頼に基づく振込処理、経費精算、
そして現金および現金同等物の管理を担当しております。
11歳の時からお菓子作りが趣味で、今年の冬はシュトーレン作りに挑戦します。洋酒に漬け込むのが今から楽しみです。






