私の原点になった「アテンド職」の記憶
2026/01/08

友人とイベントを楽しむY・Yさん
私が仕事で最も大切にしているのは、
「相手の気持ちを想像し、言葉になる前の不安に寄り添うこと」です。
その姿勢の原点は、ブライダル会社でアテンド職として働いた頃の経験にあります。
ブライダルの道を志したきっかけは、学生時代に列席した従妹の結婚式です。
特別な演出があったわけではありません。
それでも、新郎新婦が心から幸せそうに微笑む姿に心を打たれ、
「こんな瞬間に関わる仕事がしたい」と思うようになったのです。
短大卒業後、ブライダル専門学校に進み、
念願のブライダル会社へ入社しました。
配属されたのはプランナーではなく、
本番当日に新郎新婦のそばで寄り添う「アテンド」という仕事。
アテンドは、その日初めて会うお二人から短時間で信頼を得なければならず、
求められる距離感も一組ごとに異なります。
サポートを必要とされる方には寄り添い、
静かに過ごしたい方には必要なときだけ声をかける。
表情や仕草の小さな変化から「次に何を望んでいるか」を想像し、先回りして支える。
その奥深さに、私は強く魅了されていきました。
そのなかで、今でも忘れられない新郎新婦様がいます。
新婦様は余命わずかで、「最期に思い出を残したい」と式を挙げる決断をされた方でした。
私は前撮りから担当し、お二人の絆を間近で感じてきました。
しかし挙式当日、私は大切な進行である「ベールアップ」の準備を失念し、
ベールを下ろし忘れるというミスをしてしまったのです。
象徴的なワンシーンを完璧に届けられなかった悔しさに、
胸が締めつけられました。
式後、震える声でお詫びを伝えた私に、
お二人は優しく微笑みながら、言いました。
「気にしないでください。ずっとそばにいてくれて心強かった。
本当にありがとうございました。私たちの担当がYさんでよかった。」
責めるどころか、私の存在価値を肯定し、感謝まで伝えてくださった言葉に、
張りつめていた気持ちが一気にほどけ、涙が溢れました。
もしあの言葉がなければ、今も後悔だけが心に残っていたかもしれません。
アテンド経験から得たのは、相手の気持ちを想像し、
寄り添い、望む未来へそっと導く力です。
表情の変化から不安を察し、必要な行動を先回りで準備する姿勢は、
今の仕事でも大切な軸になっています。
不動産投資は専門性が高く、お客様が感じる不安も多様です。
その不安の根を捉え、言葉になる前に気持ちに寄り添う力こそ、
私にとって最も活きている経験です。
「あなたでよかった」
あの日のお二人からいただいた言葉は、今も私の原点として根付いています。
どんな仕事であっても、
「あなたがいてよかった」と思っていただける関わり方を、
これからも大切にしていきたいと心から思っています。
日本財託 事業本部 事務管理一課 Y・Y
◆ スタッフプロフィール ◆
埼玉県入間市出身。
事業本部 事務管理一課に所属し、不動産売買契約書の作成を行っています。
昨年から着物の着付けを習い始めました。
今年の目標は、自分で着付けて歌舞伎を見に行くことです。






