裁判員制度が教えてくれた「知らない」に向き合う大切さ
2026/04/16

動物園でパンダの可愛さに癒されるT.Aさん
日本にやってきて33年。
気づけば人生の半分以上を日本で過ごし、
仕事も暮らしも、当たり前のように馴染んでいました。
そんなある日、一通の封筒が私のもとに届いたのです。
差出人は、裁判所。
恐る恐る封筒を開けると、そこにあったのは、
裁判員候補者名簿への登載のお知らせ。
翌年、裁判員として選ばれる可能性があると書かれていたのです。
ほっとしたのも束の間、「裁判員になるかもしれない」と不安が押し寄せてきました。
もともと好奇心旺盛で、何事にも前向きに取り組む性格です。
気付けば、不安よりも「やってみたい」という気持ちが、
少しずつ大きくなっている自分がいました。
その後、候補者は約40名に絞られ、私もその1人に選ばれます。
裁判所から呼び出しを受け、立川支部へ。
そこで初めて事件の概要を知らされ、当事者との関係性などを確認されました。
頭では理解していても「自分が関わるかもしれない」という現実が、じわじわと迫ってきます。
「自分は25年前に帰化した身であるが、本当に務められるのだろうか...」
正直な気持ちを伝えると、別室へ案内されました。
扉を開けると、裁判官や書記官の方々が机の前に一直線に並んでいます。
まるで面接のような空間。
先ほどまでの好奇心は影を潜め、背筋が自然と伸びました。
「日本語の読解力は問題ありませんか」
「現在のお仕事について教えてください」
ひとつひとつの問いに答えていきます。
そして、結論は問題なし。
最終的な結果として、私は最終選考のくじで外れ、
裁判員として関わることはありませんでした。
けれど、あの日の経験は、今でもはっきりと心に残っています。
裁判所からの封筒が届いたあの日。
知らないことに対して、目を閉じるのではなく、一歩踏み出して向き合ってみること。
その大切さを、私はこの経験から学びました。
現在、私は日本財託管理サービスで、
外国人入居者様のサポートを担当しています。
日本に慣れている私とは違い、来日したばかりの入居者様は、
言葉や文化の違いの中で、様々な不安を抱えています。
その不安を受け止め、オーナー様との間に立ち、双方の想いをつなぐ。
簡単なことではありません。
「入居者様は何に困っているのか」
「オーナー様はそれをどう受け止めているのか」
表に見える言葉だけで判断せず、奥にある背景を知ろうとすること。
そこにこそ、問題を解決するヒントがあると思っています。
株式会社日本財託管理サービス 賃貸営業部国際事業課 T・A
◆ スタッフプロフィール ◆
中国・ハルビン出身。
現在は賃貸営業部 国際事業課に所属し、外国籍入居者様・オーナー様・仲介会社様の
サポートを担当しています。言語や文化の違いでお困りの方が、安心して日本で暮らせるよう
丁寧で分かりやすい対応を心がけています。
また、コロナ禍をきっかけに長く運動から離れていましたが、季節も春になり、
心機一転ジムに復帰することを決意しました。健康づくりとリフレッシュを両立しながら、
より良いサービスを提供できるよう努めてまいります。






