ホストマザーの言葉
2025/05/22
友人と記念写真を撮るT・Mさん
「異文化を現地で感じてみたい」
3歳から英会話教室に通っていた私は、いつしか海外に強い憧れを抱くようになりました。
その夢が現実になったのは高校1年生。
高校が主催していた2週間の短期留学プログラムに半年間の長期プランが新設され、
その第一期生として、同級生とたった2人でカナダに留学しました。
渡航直後は、見るものすべてが新鮮で胸が高鳴りました。
しかし2か月ほど経つと、状況は一変します。
宿題の量は日本の5倍以上。もちろん提出物はすべて英語です。
理解に時間がかかるのに、課題は次々と雪崩のように押し寄せ、遅れと焦りが膨らんでいきました。
一方、同級生はそつなく授業をこなし、週末も満喫している様子です。
(私はなんて要領が悪いのだろう)
(このまま成績が落ちたら次年度から受け入れてもらえないかもしれない)
日本人代表として比較されるプレッシャーと劣等感で、
毎日泣きながら帰宅するほど追い詰められていました。
そんな私を救ってくれたのがホストファミリーです。
厳しくも温かく、いつも私を尊重して見守ってくれる存在でした。
ある日ホストマザーに「最近どう?」と声を掛けられ、
思い切って悩みを打ち明けました。
拙い英語で時間をかけて必死に伝える私に、彼女は最後まで耳を傾け、
こう言ってくれたのです。
「あなたなりに頑張っているんだから、何も心配することはない」
「あなたの頑張りは私が分かっているから、そのままでいいんだよ」
その瞬間、張り詰めていた糸がふっと緩み、
胸の奥に温かな安心感が広がりました。
頑張ってもできないことは、ダメなことじゃない――
そう思えた途端、不安は霧のように晴れていきました。
「失敗を恐れず、留学先でしかできない経験をしよう」。
そう切り替えてからの生活は驚くほど前向きになり、
無事に最後まで走り抜けることができました。
この留学経験を経て、いま私はこう感じます。
「あのときのホストファミリーのように、誰かに安心を届けられる存在になりたい」
「困難や不安を抱える人が、一歩踏み出す勇気を持てるよう支えたい」
受け取った温かさを次は届ける側へ。
これからも成長を続け、
少しでも多くの人の心を照らせるよう励んでいきます。
日本財託 インサイドセールス部 カスタマーサクセス課 T・M
◆ スタッフプロフィール ◆
神奈川県横浜市出身。
インサイドセールス部カスタマーサクセス課に所属し、
オーナー様のご相談やお悩みをお伺いしながら、資産形成のお手伝いを行っています。
最近、心霊現象に遭遇しました。
外カメで景色を撮影したのに、なぜかパーマの女性が写っているんです。
ホラーは信じないタイプでしたが、ちょっと怖くなりました。